【後編】レンタサイクルで岡山のサイクリングコース「片鉄ロマン街道ルート」を走ってみた(津山市〜美咲町)
岡山県内に沢山あるサイクリングコース。それぞれに魅力あるコースですが、実際にレンタサイクルを借りて走った様子を前・後編に分けて紹介します。体験したのは「片鉄ロマン街道ルート」。後編は津山市から美咲町までのルートを走ります。
前編の記事はこちら
日生の海から始まり、片鉄ロマン街道を和気町まで走った前回の記事はこちら。
JR津山駅からスタート
今回はハレいろ・サイクリングOKAYAMA「片鉄ロマン街道ルート」のゴールであるJR津山駅側からスタートしてみる事にしました。
JR岡山駅からJR津山線に乗り約1時間30分。片道1,170円。
駅併設の観光案内所で自転車をレンタル
JR津山駅の改札を出て、右手に歩くと観光案内所があるので、そこでレンタサイクルを借りました。最初に保証金を支払い、使った時間分の料金が引かれ、最後に返金されるシステムです。
電動アシスト自転車/2,000円(最低金額3時間600円。そこから1時間ごとに200円ずつ加算)
普通自転車/1,000円(最低金額400円。そこから1時間ごとに100円加算)
コースの見どころ①城東の街並み
まず向かったのは、JR津山駅から約5分で着く城東の街並み保存地区(城東伝統的建造物群保存地区)。
岡山には矢掛宿(伝統的建造物群保存地区)や倉敷美観地区など歴史的街並みが保存されている場所が多いですが、ここもその1つです。高い建物が無いので空が広く気持ち良いです。
町並み保存地区を通りながら、幾つか気になる場所を訪れてみました。まずは、「箕作阮甫旧宅」へ。箕作阮甫(みつくりげんぽ)は幕末の武士であり、洋学者。ここでは当時の町家の様子や暮らしのスタイルが伺えます。
ここは「津山洋楽資料館」。津山を中心とした美作地域は、江戸時代後期から明治初期にかけて優れた洋学者を輩出した事で知られています。なかでも先程ご紹介した箕作阮甫の箕作一門と宇田川一門が有名。個人的には「珈琲(コーヒー)」の当て字をしたと言われている宇田川榕菴(うだがわようあん)は以前から気になる存在です。ご興味湧いた方は是非足をお運び下さい!
コースの見どころ②湯郷温泉街
津山市から勝央町を抜け美作市へ。向かったのは、岡山県北の温泉地・湯郷温泉(ゆのごうおんせん)。津山からは約20km。約2時間の行程です。
山間の道を走り続けると、開けた街並みに辿りつきます。アーチのついた橋が入り口にあったのでくぐってみました。
たくさんの温泉旅館が建ち並ぶ山間の町という雰囲気。足湯の看板を見つけたので向かってみる事に。
日帰り温泉施設「湯郷鷺温泉館」前にある足湯です。皆様、足湯を体験した事ありますか?私は結構好きで見かけるとついつい長居してしまいます。足の疲れがとても癒されます。
ここ湯郷温泉は、鷺が足の傷を治したという言い伝えがあります。そんな伝統ある足湯で疲れを癒やして、次の目的地へ。
コースの見どころ③柵原ふれあい鉱山公園
湯郷温泉街から約13km、約1時間の行程。片道ロマン街道サイクリングロードの終点である「柵原ふれあい鉱山公園」。
旧片上鉄道の吉ケ原(きちがはら)駅舎と操車場のあった場所に作られた公園です。写真は園内にある1955年(昭和30)頃の鉱山の様子や暮らしぶりを再現した「柵原鉱山資料館」です。
吉ケ原駅舎には実際の車両の展示もあり、駅の改札からホームまでしっかりと残されているので、片上鉄道が走っていた当時の雰囲気そのまま。映画のロケ地としてもよく使われているという話も頷けます。
「柵原ふれあい鉱山公園」から約300mのところにある「黄福柵原(こうふくやなはら)駅」。
在りし日の片上鉄道の駅舎を再現したベンガラ色の三角屋根の建物で、昭和初期の雰囲気の駅舎です。以前は保存車両の運転が行われていたそうですが現在は休止中(再開未定)。駅舎も休憩所として使われていたようですが、私が訪れた際は閉鎖されていました。
それにしても、「こうふく」って良い名前ですよね。
津山駅へ
見たい場所は見られたので津山駅に戻ります。柵原からは美作を経由せず津山に帰れる道があるので、行きとは違う道を。色々な風景が眺められるのはサイクリングの楽しい時間です。
吉井川沿いの道路、津山柵原線をひた走る事約21km、約2時間。コンビニや自動販売機が少ないので、見かけた時には早めに水分補給を。
駅に戻り甘味補給「はちみつソフトクリーム」
津山に戻ってきました。疲れた身体を癒すにはやはり甘いもの!
レンタサイクルを借りた津山観光センターの建物には飲食コーナーがあり、そこで「はちみつソフトクリーム」をいただく事に。山田養蜂場のはちみつがたっぷりかかったソフトクリームは1つ500円。かなり食べ応えありました。はちみつの自然な甘さもGood!
まとめ
JR津山駅でレンタサイクルを返却して、今回の旅は終了です。2回に分けた事で、日生から津山へ走り抜けるという当初の予定は達成出来ませんでしたが、日生側、津山側から合わせて「方鉄ロマン街道ルート」を走破する事が出来ました。公式サイトには私が訪れなかったスポットも紹介されていますので、是非あなただけのサイクリング旅を楽しんで下さいね。
写真はJR岡山駅への帰りの電車から見たJR亀甲駅の駅舎。
最後に
サイクリングの醍醐味はそこにある風景をゆっくり眺められることだと思います。今回紹介しきれなかった近隣の興味が沸くスポットがあれば、寄り道しながらお楽しみください。岡山には他にも沢山のサイクリングロードがあります。是非その他のサイクリングロードもチェックしてみてください!