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【大分おもちゃ病院】壊れたおもちゃを治す “お医者さん”

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壊れたら買い替えればいい、そんな考え方もあるかもしれません。
けれど、一つのおもちゃを長く大切に使うことや、思い出が詰まった“もの”にずっと愛着をもち続けることは、これからの時代、もっと大切にされていくべき考えだと思います。

今回は、壊れたおもちゃをお医者さんのように治してくれる「大分おもちゃ病院」を取材しました。県内各地で開院していますが、2025年4月から大分市の「TOSハウジングメッセ」でも開院しています。

おもちゃ病院とは?

「おもちゃ病院」は、壊れたおもちゃを無料で修理するボランティア活動です。
技術をもつ「おもちゃドクター」が、子どもたちの大切なおもちゃを修理し、再び使えるようにします。

会場に着くと、まずはおもちゃの「受付」からスタート。

どこが壊れているのか、どのような壊れ方なのか、など具体的な症状を、ドクターたちがやさしく聞き取ってくれます。
その場ですぐになおせるものもあれば、「入院」という形で一度預かることも。

診察申込書↓

1ヶ月ほど前に入院したおもちゃは、この日が退院の日。修理が終わって、持ち主の元に帰る日です。
ドクターが「ここが悪かったので、こうやって直しましたよ」と丁寧に説明してくれるので、おもちゃを預けた方も安心して受け取ることができます。↓

この日、会場には大分市内だけでなく、遠方から訪れる方の姿もありました。
受付が始まると、次第に行列ができていきます。
子どもたちの「もう一度遊びたい」という気持ちに応えたい方が、たくさんいるのだと感じました。

ハンドルが取れてしまった乗り物のおもちゃ↓

壊れている箇所を確認します。↓

診察待ちです。↓

ドクターたちの“連携プレー”

診察では、壊れた原因を探しながら、不具合のある場所を見極めていきます。

 

中には難しい修理もありますが、そんなときは複数のドクターが集まり、知恵を出し合って解決していきます。
この話し合いの時間も楽しいんですよ」とのこと。

「これは〇〇さんが詳しいから、聞いてみよう」と、それぞれの得意分野を活かして協力し合ったり他の地域のドクターと連絡を取り、アドバイスを求めることもあるそうです。

会長・寺司健一さんに聞く

大分おもちゃ病院会長・寺司健一さんに、お話を伺いました。

「私たちはボランティアで活動しています。おもちゃは、子どもにとっては本当に大事なものです。急に動かなくなったら、困ってしまいます。でも、保護者の方が直したいと思っても、誰もが器用とは限りません。だからこそ、私たちが役に立てればと思っています。」

寺司さんが「おもちゃ病院」を始めたきっかけは、退職を迎えたときのこと。家にいるだけではなく、「何かしなければ」と思い立ち、おもちゃ病院協会に問い合わせたのが始まりでした。

当時、大分県にはまだおもちゃ病院がありませんでしたが、寺司さんは2日間のドクター養成講座に参加。県内からは55人が集まり、その中の有志12~13人で「大分おもちゃ病院」を立ち上げました。約1年の準備期間を経て、いよいよ活動がスタート。
現在では、高校生や女性のメンバーも加わり、幅広い世代が活躍しています。「大分おもちゃ病院」は今年で13年目だそうです。

ここにいるドクターたちは皆、おもちゃがなおったときに見せてくれる持ち主の笑顔が何より嬉しいと話します。それが、この活動の大きなやりがいになっているそうです。

寺司さんは「まだこの「おもちゃ病院」の取り組みを知らない方も多いと思います。もっと広めていきたいです。目が見える限りは続けたい」と、笑顔で語ってくださいました。

もしご家庭に壊れてしまったおもちゃがあれば、ぜひ一度「おもちゃ病院」を訪ねてみてください。
優しく丁寧なおもちゃドクターたちが、子どもたちの大切なおもちゃを心を込めて直してくれます。

ものを大切にする心”は、子どもはもちろん、大人にとっても大切にしたい思いです。
「おもちゃ病院」は、そんな気持ちを育んでくれる場所だと感じました。
大分おもちゃ病院 開院予定日程・場所はこちら

衣類などの回収・再流通サービス『PASSTO』

同じくTOSハウジングメッセで行われている取り組みが、もうひとつあります。
それが、衣類などの回収・再流通サービス『PASSTO(パスト)』です。

捨てるのはもったいないけど、売るのは手間。そんな物はありませんか?
家庭やオフィスで不要になった衣類やバッグ、おもちゃ、ぬいぐるみ、雑貨などを回収し、選別して再流通させる仕組みで、リユースを優先しながら、リサイクルにも取り組んでいます。

廃棄物の削減と資源の有効活用を目指し、専用の回収ボックスに入れるだけの手軽な取り組みです。

今回、特別に中の様子を見せていただきました。

衣類やバッグ、おもちゃなどが入っていました。

不要になったものを「捨てる」のではなく「活かす」、循環型社会の実現を目指すサービスです。ぜひ活用してみてください!

TOSハウジングメッセ

TOSハウジングメッセにはキッズスペースカフェもありますので、ぜひそちらもご利用ください。

TOSハウジングメッセでは「おもちゃ病院」や「PASSTO(パスト)」の他にもイベントなどを行っていますので、ぜひ遊びに行ってみてくださいね。

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