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ドリップバッグよりお手軽! 誰が淹れてもプロの味…焙煎歴45年超、高岡の老舗喫茶店考案のコーヒーバッグ【カフェくらうん】

nan-nan 富山の情報

ドリップバッグよりお手軽! 誰が淹れてもプロの味…焙煎歴45年超、高岡の老舗喫茶店考案のコーヒーバッグ【カフェくらうん】

自宅やオフィスでのコーヒーブレイク、できれば淹れたてのおいしいコーヒーが飲みたいものですよね。でも、ハンドドリップやサイフォンでじっくりと淹れるのは手間も時間もかかり、それなりに知識やコツも必要になります。さっと手軽に作れて、いつでもおいしいコーヒーが味わえないものか…コーヒー好きなら、こんな悩みを抱えている人も多いのでは?

 

1杯ずつ小分けになったドリップバッグやポーション式のコーヒーマシン、コンビニのテイクアウトや本格的な味わいのインスタントコーヒーなど、近年はコーヒーを手軽に楽しむ選択肢も増えました。が、今回紹介するのは、そのどれとも違う新しい選択肢。

 

本格的なコーヒーを誰にでも簡単に楽しんでもらいたいと、富山県高岡市で老舗喫茶店を営む焙煎歴45年超の焙煎士が考案した、ティーバッグならぬ「コーヒーバッグ」です。

高岡で愛される老舗喫茶店「カフェくらうん」

コーヒーバッグを販売しているのは、富山県高岡市にある「カフェくらうん」。

1958(昭和33)年創業の老舗喫茶店です。

商店や飲食店が多く軒を連ねる高岡駅前の末広町で長年営業してきましたが、2016年に現在の場所に移転しました。

辺りは美術館や市役所、学校、文化ホールなどからも近い住宅街。静かな落ち着いた店内で、自家焙煎のコーヒーを味わうことができます。

日本のコーヒー界草分け「カフェ・バッハ」で学んだ焙煎士

創業者の父の跡を継いで2代目マスターを務める小島治さんは、日本コーヒー界の草分け的存在「カフェ・バッハ」の田口護さんのもとで修行を積んだ焙煎士でもあります。

焙煎歴は45年以上、一粒ひと粒ハンドピックして、いい豆だけを厳選し、香り高く、バランスのよい風味を引き出す焙煎を追求し続けています。

「誰が淹れても一緒」 焙煎士考案のコーヒーバッグ

そんなコーヒーに並々ならぬこだわりを持つ小島さんが考案し、2024年から店で販売しているのがコーヒーバッグ。

 

ブレンド・ブルーマウンテン・モカの3種類を展開し、なかでも小島さんのイチオシは、日本人が最も好むとされているジャーマンローストの「くらうんブレンド」です。

オリジナル・コーヒーバッグ 350円(税込)

1袋ずつ個包装になっていて、封を切って袋から取り出すと…

こんな感じ。

どこかで見たことがありますよね? そう、紅茶や緑茶などで商品化されているティーバッグのコーヒー版なんです。

ドリップバッグよりも手軽! 2杯、3杯目も楽しめてとっても便利!

バッグを手にしただけで、コーヒーの奥深くていい香りが幸せな気持ちにしてくれますが、淹れ方もいたって簡単です。

 

まずはコーヒーバッグをカップに入れ、お湯を約200cc注ぎます。

1分ほど蒸らし、カップの中で上下に揺らし好みの濃さになるまで抽出したら、これで完成です!

さらに繰り返しの使用もOKで、1袋でカップ2~3杯のコーヒーを味わえます。

なかには5杯ほど楽しむ人もいるんだそう。

 

「濃度が均衡状態になると、それ以上出ない。一定の濃さで止まるので、朝、水筒に入れっぱなしでもOKなんです」(小島さん)

 

コーヒーバッグを入れっぱなしでも味が変わらないというのはうれしいポイント。

電子レンジならあたためなおしても味が濃くならない上、水にコーヒーバッグを入れて、電子レンジであたためて飲んでもおいしいんだとか。

 

となると、気になるのは“味”ですよね?

 

小島さんこだわりの「くらうんブレンド」を、ハンドドリップとコーヒーバッグで飲み比べてみました。

ハンドドリップとは異なる、いつでも誰でも楽しめるおいしさ

小島さんがハンドドリップで淹れてくれた「くらうんブレンド」はのどごしのよさが特徴。苦みと酸味がひかえめで、マイルドなのに風味とコクを堪能できます。

一方、「コーヒーバッグ」で淹れたくらうんブレンドは、苦み・酸味・風味などのバランスがとれた味わい。

 

「ハンドドリップは時間と温度によって抽出できる成分が変わってくるので、淹れる人によって味が変わりますが、コーヒーバッグは誰が作っても一緒」(小島さん)

 

一定のおいしさをいつでも誰でも楽しめることにこだわった最大の理由はーー

 

「ドリップバッグの使い方がわからない、難しいという高齢者がいるという話を聞いて、より簡単に入れられるコーヒーバッグにしたんです」(小島さん)

ドリップバッグ
コーヒーバッグ

手軽に本格的なドリップコーヒーが楽しめるドリップバッグは、近年は大手メーカーやカフェブランドからもさまざまなバリエーションがラインナップされ、幅広い層に人気を誇ります。

ですが、高齢なコーヒー愛好者の中には「ドリップバッグの使い方がわからない」「使い方はわかるけど、おいしく淹れられない」という人もいるんだとか。

 

その声を聞いた小島さんが、誰でも簡単においしいコーヒーを飲めるように作ったのがコーヒーバッグだったのです。

 

もちろん、焙煎士の誇りにかけて味に妥協はありません。「たかがコーヒー、されどコーヒー」という師の教えを受け継ぐ小島さん。

コーヒーバッグの袋には、土にかえる素材を使うなど環境にも配慮しています。

 

「とにかくコーヒーをたくさん飲んでもらえたらコーヒー農園で働く人たちにも恩恵があるしね」(小島さん)

作るのも簡単、あたためなおすのも簡単、そして、捨てるのも簡単なコーヒーバッグ。

自宅用に、プレゼント用に、と重宝しそうです。

 

「カフェくらうん」では専属のパティシエが作る、コーヒーに合うケーキも提供しています。

店では淹れたてのハンドドリップとケーキ、おうちではコーヒーバッグと、さまざまな楽しみ方ができそうです。

出典:KNBテレビ「ワンエフ」
   2025年2月7日放送
記事編集:nan-nan編集部


【カフェくらうん】
住所 富山県高岡市古定塚9-33
営業時間 11:00~18:30(L.O. 18:00)
定休日 水曜

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