「幸福度が高い人」が実践しているシンプルな暮らし方や考え方“3つのコツ”
毎日の忙しさの中で、不安やストレスに押しつぶされそうになることはありませんか? 幸福度を高めるために必要なのは、なにか特別なことをするのではなく、「シンプルな暮らしや考え方」がカギになるのだそうです。心理学や脳科学に詳しいマインドトレーナー田中よしこさんに、3つのコツを教えていただきました。
教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)より新刊発売。
幸福度が高い人が実践しているシンプルな暮らし方や考え方「3つのコツ」
私たちは「もっと幸せになりたい」と思いながらも、日々の忙しさや人間関係のストレス、漠然とした不安に振り回されることがよくあります。幸福度を高めるために必要なのは、意外にも、特別な環境や豊かな財産を持っていることではありません。実は、「シンプルな暮らし方」や「考え方」がとても大事なのです。
では、幸福度が高い人が実践しているのは、どのようなことなのでしょうか。ここでは、3つのコツをご紹介します。
1.「今あるもの」に目を向ける
幸福度が高い人は、「もっと欲しい」「もっと完璧になりたい」という気持ちを追い求めるのではなく、「今あるものに満足する」ことを大切にしています。これは決して、向上心を捨てるという意味ではありません。むしろ、今の自分がすでに持っているものを認識し、それに感謝することで、余計な焦りや不安が減り、心の余裕が生まれるのです。
<実践ポイント>
・モノを減らし、お気に入りだけを残す……整理整頓は、心の整理にもつながります。
・他人との比較ではなく、昨日の自分と比べる……「ちょっとでも成長できたか?」という視点を持つことが大切です。
このようなシンプルな習慣を続けることで、「すでに自分は十分に持っている」と感じられるようになります。すると、次に欲しいものに対して「本当に必要なのか?」と考える視点が持てるようになり、無駄遣いが減っていくのです。その結果、収入は増えていなくてもお金が余るようになったり、無駄なものが減って部屋が広くなったりしたという声もあります。自分の在り方は、お金や住環境とも深く関係しています。
2.人間関係で「心が軽くなる選択」をする
幸福度が高い人は、日々の選択を「自分の心が軽くなる方」にシフトしています。例えば、「無理に人付き合いを続ける」「嫌なことを我慢する」よりも、「心地よい関係を大切にする」「自分が楽しいと思える選択をする」ことを優先しています。
<実践ポイント>
・身近な人だとしても、合わない人とは自然に距離を置く……無理に関係を続けることが、自分を苦しめる原因になっていることもあります。
・気乗りしない誘いは断ってみる……「また今度ね」と伝えるだけでも気持ちが楽になります。
人間関係から生じるストレスは、とても大きな負担になることも。心が軽くなる選択をすることで、ストレスが減り、自分らしく生きることができるようになります。そうすることで、大切なことに使える時間も増えるのです。
3.「今この瞬間を味わう」ことを意識する
幸福度が高い人は、未来の不安や過去の後悔にとらわれず、「今この瞬間を大切にする」ことを心がけています。日常の中で「今を楽しむ」ことができれば、小さな幸せを見つける力が自然と身につきます。
<実践ポイント>
・食事のときはスマホを置く……味や香りをしっかり感じるために食事することに意識を向けます。
・「ながら作業」を減らし、一つのことに集中する……例えば、コーヒーを飲むときは、その時間をしっかり味わうなどです。
・散歩をしながら季節の変化を感じる……風の心地よさや花の香りに意識を向けてみましょう。
目の前においしそうな料理があるのに、過去の嫌なことを考えながら食べていると、そのおいしさは激減してしまうと思いませんか? 過去は過去、未来は未来、今は今です。意識を切り替える練習をしながら、今のありがたさにフォーカスできるように過ごしましょう。
シンプルに生きることで、心の余裕が生まれる
幸せになるために、なにか特別なことをする必要はありません。むしろ、不要なものを手放し、シンプルに生きることが、心の豊かさにつながります。ご紹介したコツを少しずつ取り入れるだけでも、毎日をもっと心地よく、幸福度の高い暮らしへと変えていけるはずです。ぜひ実践してみてくださいね!
shukana/webライター