【南伊豆・ローカル×ローカル】伊豆の最南端でリモートワークがはかどる宿 地元の暮らしも体験
静岡・伊豆半島の最南端にある南伊豆町に、地元の空気を味わいながら、リモートワークがはかどると話題の宿があります。宿には、仕事に没頭できる空間やサービスが豊富に用意されていました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ暮らしの寄り道「ローカル×ローカル」とは?
「ローカル×ローカル」は鹿児島出身のイッテツさんこと伊集院一徹さんが運営する宿。
知人からの誘いがきっかけで、南伊豆町の「地域おこし協力隊」で活動をはじめ、活動の一環として多くの人と協力しながら宿をオープンさせました。
内装や家具のほとんどをDIYで作り、手作りならではの温かみが感じられます。
イッテツさんは、南伊豆町暮らしの魅力を伝えるため、田舎暮らし移住マンガ「きょうも夜が静かです」をテレしずWasabeeで公開しています。
田舎暮らしあるあるや、南伊豆町ならではの心温まるエピソードが描かれています。
「ローカル×ローカル」へチェックイン
宿へチェックインしたら、イッテツさんやスタッフから施設の案内を受けて、旅の疲れを癒しましょう。
温かい照明に照らされた共同スペース・コワーキングスペースには、手作りのテーブルが置いてあります。
正面玄関から入って目の前にあるため、ちょっと一息つくのにちょうどいいですね。
壁向きのカウンターテーブルもあり、これらのスペースは、宿泊者ならだれでも自由に利用できます。
落ち着いたBGMが常時流れているため、作業に没頭できること間違いなしです。
共同スペース・コワーキングスペースの近くには、かわいらしい洗面台。
イスもあるため、ほかに利用者がいない場合は、ゆっくりお化粧直しができます。
共同スペースには、バー好きにはうれしいデザインのカウンターとキッチンがついています。
食器・電子レンジ・電気ケトルが自由に利用できます。ちょっと小腹が空いたときに、ありがたいですね。 ※ガスを用いた調理は不可
カウンターの上にはドリンクとおつまみのメニューがあります。
南伊豆のお米を使った日本酒「身上起」や、南伊豆町の焙煎所で作られた「moksa(モクサ)」というオリジナルコーヒーが飲めます。
作業が一段落し、ちょっと休憩したいときに嬉しいサービスです。
ハンモック付きの部屋でゆったりお仕事
部屋は3種類あり、それぞれ定員が2名と4名です。
料金はスタンダードプランの場合、1人8000円から。
今回は、定員が2名のベランダ・ハンモック付きの部屋に泊まってみました。
バスタオルと歯みがきのアメニティが用意されています。
徒歩7分の場所に共同浴場「下賀茂温泉 銀の湯会館」があるので、持ち出し可能なバッグに必要なものを入れて、すぐ温泉へ行けますよ。
こじんまりと、かわいらしいテーブルがひとつ。
窓から差し込む光と静寂のなか、仕事がはかどりそうです。
テーブルの真下に電源タップがあるため、電子機器の充電やパソコンが使いやすいです。
窓を開けたらビックリ、ハンモックとテーブルとイスが置いてありました。休憩やお昼寝に最適です。
1階で購入したクラフトビールを片手に、ハンモックでゆらゆら。ウグイスの声をBGMに、たちまち夢見心地に。
もっと南伊豆町が好きになるサービスも
せっかく来たお客さんに、より南伊豆町を楽しんでもらいたい。そんな思いから、ローカル×ローカルでは“まち歩き”を楽しんでもらうためのサービスを提供しています。
宿泊者には、イラストレーターでもあるイッテツさんお手製の「冒険の書」がプレゼントされます。
冒険の書には、南伊豆町おすすめの散策ルートやおいしいお店の情報が満載なので、散策前に読み込んでおきましょう。
自転車さえあれば、徒歩では難しい場所もあっという間。
チェックアウトの時間まで、電動自転車を1日1000円でレンタルできます。
ローカル×ローカルから自転車で約15分の場所には「弓ヶ浜」という美しい海と砂浜があります。
伊豆の川と山の景色を堪能しながら、自転車でフラッと立ち寄りたい場所です。
宿の予約時に、あらかじめ伝えることで朝食(500円)を用意してもらえます。
レーズンやナッツなどが入った手作りパン・手作りジャム(キウイ・イチゴ)・コーヒーかハーブティーが楽しめます。チェックアウトの時間まで、ゆっくりするもよし、もうひと作業するもよし。
2回目以降は「南伊豆くらし図鑑」で田舎暮らしを体験
ローカル×ローカルは、都会の騒がしさや現実からちょっと離れたいときに、何度も訪れたい場所です。
2回以上宿泊したら、南伊豆町の暮らしが体験できる「南伊豆くらし図鑑」のプログラムに参加可能です。
体験日はチェックインする日で、参加費はプログラムの内容によって1人5000円または6000円です。
ハーブ採取やジャム作りなど、どれも南伊豆町ならではの体験。1対1で地元の方と関わることができます。
今回は趣味が釣りだという南伊豆町の住民・中野和洋さんによる「水辺の生き物に触れる・遊ぶ!」のプログラムを体験しました。
中野さんの場合、体験内容は水辺へ向かう道中話しながら決めることもあるそう。
釣りに興味があることを伝えたところ、消波ブロックの隙間に隠れている魚を釣る「穴釣り」を教えてくれることに。
はじめは釣竿を引くタイミングがつかめず苦戦しましたが、何度も丁寧に教えてくれました。
おかげで、釣果はオオスジイシモチ2匹・テリエビス1匹でした。
釣ったお魚は、ローカル×ローカルでから揚げにしてもらい、クラフトビールと一緒に食べました。
南伊豆くらし図鑑・中野和洋さん:
南伊豆くらし図鑑は、アクティビティの体験ではなく、あくまで南伊豆での暮らしを体験してもらうプログラムです。田舎での生活に興味がある方や、移住を考えている方に楽しんでもらえると思います。ぜひ本音で語り合いましょう
体験中、田舎暮らしあるあるや、中野さんのサバイバル術などで話が弾み、あっという間に時間が過ぎました。都会では味わえない自然の恵みや触れ合いを体感できるでしょう。
田舎の雰囲気を肌で感じながらリモートワークできる宿
ローカル×ローカルは、建設業の人や、お花のスペシャリスト、音楽のスペシャリストなど、実に多彩な人たちが全国から集まり、協力して作られた宿です。
ここにいると、生活する場所をひとつに絞らなくてもいい、いろいろな暮らしがある、ということがわかります。
ローカル×ローカル店主・イッテツさん:
できるだけ多くの人に来てもらえるよう、自分自身が心から楽しいと思えるイベントやプランを用意しました。田舎での暮らしに興味のある方や、少しだけ今いる場所から離れてみたい方は、ぜひ遊びに来てください
仕事に没頭した翌日はウグイスの声で目が覚める、そんな生活を体験してみませんか?
■施設名 ローカル×ローカル
■住所 静岡県南伊豆町下賀茂842-3
■チェックイン:15:30~ チェックアウト:~10:00
■問合せ 公式HPより
取材/奥村奈央