123年の歴史に幕 上越市立諏訪小学校で閉校セレモニー
児童の減少により来年3月に閉校する上越市立諏訪小学校で26日(土)に記念式典が開かれ、在校生や卒業生などが、明治から続いた120年あまりの歴史と伝統を振り返り別れを惜しみました。
諏訪小学校は明治34年に上真砂尋常小学校が設立されたあと、統合や校舎の改修・改築を経て、昭和46年に現在の場所に開校しました。
全校児童の数は最も多い時で80年前の昭和19年に300人ほどいましたが、少子化の影響で減り続け今年度は22人でした。
このため来年3月に閉校し、来年4月に戸野目小学校に統合され123年の歴史に幕を閉じます。式典には全校児童をはじめ、保護者や卒業生などおよそ140人が出席しました。
二瓶昭夫校長は、学校の活動を支えた地域の人たちに感謝のことばを述べました。
二瓶昭夫 校長
「地域に包まれている夢の学校。ここで育まれた諏訪の子たちは、これまで皆様から頂いたことを胸にこれからも力強く歩み、活躍することを確信している」
また卒業生2人が思い出を発表しました。このうち、昭和63年に卒業した山岸愛さんは、次のように述べました。
山岸愛さん
「諏訪小学校はただの学び舎ではなく、1人ひとりの成長を見守ってくれる存在。学校がなくなってしまうことは寂しい。思い出はどこにでも残り続ける」
この後、記念セレモニーが開かれ、全校児童が劇や演奏を発表しました。
児童
「寂しいけど、閉校する学校で最後の卒業生というのは貴重な時間だと思った」
「思い出に残る場所。1番の思い出は運動会。今年団長になってみんなをまとめられた。みんなの心の中に残る学校でいてほしい」