ドラマ版「ハリー・ポッター」は8時間構成、ポルターガイストのピーブズも実写初登場 ─ 『哀れなるものたち』衣裳デザイナーが就任
米HBOによるドラマ版「ハリー・ポッター」のシーズン1、原作小説第1巻『ハリー・ポッターと賢者の石』に基づくストーリーが全8時間からなることがわかった。監督・製作総指揮のマーク・マイロッド、脚本家・ショーランナーのフランチェスカ・ガーディナーが明かした。
ドラマ版「ハリー・ポッター」は、J.K.ローリングによる原作小説全7巻をシーズンごとに1巻ずつ、約10年もの歳月を費やして、映画版シリーズよりも深く掘り下げる構想。マイロッド&ガーディナーは、「第1巻(『賢者の石』)を描くのに8時間あります。小説の深みや(原作に)描かれていない部分、魔法の言葉の進化を丁寧に描き出すことができる」と意気込みを語った。
ドラマ版は原作に忠実な翻案となるため、映画版には登場しなかったキャラクターも姿を見せる。映画版『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)には登場しなかった──撮影されたが丸ごと削除された──ポルターガイストのピーブズもそのうちのひとりだ。また、映画版でおなじみの大広間といった場所だけでなく、いまだ映像化されていない職員室など、ホグワーツの新たな領域も初めて描かれることになる。
通常、アメリカのドラマシリーズは1話あたり1時間であることが多いため、シーズン1は全8話構成となる可能性が高い。しかし、エピソード単位でボリュームに差があるケースもあるため、1話や最終話が約2時間もの長尺となる場合はこの限りではないだろう。
既報によると、本作は2025年夏半ばの撮影開始を目指し、ただいまキャスティングのまっただなか。ハリー・ポッターやハーマイオニー・グレンジャー、ロン・ウィーズリーなど子役のオーディションが進むかたわら、大人たちの配役にも注目が集まっている。ダンブルドア役にマーク・ライランス、スネイプ役に「」のパーパ・エッシードゥの名前が挙がっているが、ほかにもさまざまな噂が浮上しているのが現状だ。
米によると、ダンブルドア役の候補者に『キングスマン』シリーズのマーク・ストロングも浮上しているほか、ミネルバ・マクゴナガル役に「バッド・シスターズ」(2022-)のシャロン・ホーガンや『ブラック・ウィドウ』(2021)のレイチェル・ワイズ、ルビウス・ハグリッド役に「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」(2020-2023)のブレット・ゴールドスタインが検討されていると伝えたが、ライランス&エッシードゥも含め、現時点では誰にも正式なオファーは出ていないと見ている。
白熱する推測合戦と報道に対し、HBO側は 「このように注目度の高いシリーズが噂や憶測を呼ぶことは承知しています。詳細については契約が結ばれた時点で確認します」との声明を発表した。
なおによると、本作の衣裳デザイナーには『哀れなるものたち』(2024)のホリー・ワディントンが就任したとのこと。クリエイティブ・メンバーとしては、マイロッド&ガーディナーに続いて3人目の登板となる。
ドラマ「ハリー・ポッター」は2026年に米Maxで配信予定。撮影は2025年夏の半ばより開始される。
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