猫には凶器になりうる『室内のNGアイテム』4つ 処分できるものは手放して
1.有害な花や観葉植物
猫にとって多くの観葉植物は食べると有害で、なかには食べると中毒を引き起こすものがあります。
たとえば、最も毒性が強いといわれているユリやチューリップのような「ユリ科の植物」は非常に危険で、少量でも摂取すると命にかかわる中毒症状を引き起こす可能性があります。
危険な観葉植物の一例を挙げると、身近なポトスやモンステラのような「サトイモ科の植物」も、猫がかじると痛みを伴う炎症を起こしやすいとされています。
猫のいる家庭では、観葉植物の種類や置き場所に十分に配慮し、危険なものは避けるか、猫の届かない場所に置くなどの工夫をしましょう。
2.電気コード
猫は好奇心旺盛で、遊び半分で電気コードを噛んでしまうことがあります。これは感電のリスクを伴い、最悪の場合は命に関わることもあります。
電気コードを保護するためには、コードカバーを使ったり、家具の後ろに隠したりすることが有効です。
3.細長い紐やリボン
猫は紐状のものに興味を持ち、夢中になって遊びたがることが多いです。遊んでいる最中に誤って飲み込むおそれがあり、場合によっては腸に詰まって緊急手術が必要になることがあります。
猫が惹かれやすいのは、荷造り用のスズランテープや毛糸、贈り物の包装に使われたリボンなどが挙げられます。
飼い主さんが紐やリボンを使って猫を遊ばせるときは、遊んでいる時はそばで見ていることや使い終わったらすぐに片付けることが大切です。
4.猫が口にしそうな小さな部品
猫の口に入るくらいの小さな部品は、猫が誤飲する可能性があるため危険です。
とくに、ボタン電池であったり猫じゃらしに付いている羽根や小さいねずみなどの取れやすいおもちゃは十分に気をつけましょう。
猫が誤って飲み込むと消化器官に詰まってしまい、窒息や消化器に傷をつけてしまったりするため手術が必要になることもあります。
猫が誤飲してしまうような壊れかけのおもちゃは、いっそのこと処分してしまった方が安心です。また、小さくて転がるような部品類も出しっぱなしにすることがないようにしたいですね。
まとめ
猫を飼う際には、家の中にある危険なアイテムの取り扱いを十分に注意することが大切です。
とくに、「観葉植物」「電気コード」「細長いひもやリボン」「小さな部品類」は、猫にとってリスクが高いアイテムです。
室内にNGアイテムを置くことにより、中毒や感電、誤飲、腸閉塞などの事故を引き起こす可能性があります。
猫が過ごす部屋に置くものは、一つずつチェックしながら問題が起きないかを想像し、適切な管理を行いましょう。安全な環境を整えることが、猫との快適な生活を実現するための第一歩です。
(獣医師監修:葛野莉奈)