「YANMAR DESIGN みらいのけしき展」東京・八重洲で開催、11/8〜15
2024年11月8日から15日までの期間、東京駅前にある「YANMAR TOKYO」にて、「YANMAR DESIGN みらいのけしき展」が開催される。本イベントは、ヤンマーホールディングス株式会社(以下、ヤンマーHD)の新たなデザイン戦略である「YANMAR PRODUCT VISION(YPV)」を体感できる機会として注目されている。
本イベントでは、ヤンマーが描く豊かな未来像を、世界中のグループ会社やパートナー企業と共に創り上げた「みらいのけしき」として展示する。2015年に同社初のインハウスデザインチームが発足して10年目を迎えた「ヤンマーデザイン」は、新たなデザイン思想として「本質デザイン」を掲げ、インハウスデザインによってヤンマーが考える多彩な世界観を表現する。
ヤンマーHDは、2035年を見据えた次世代の製品ビジョンをデザインコンセプトに基づいて視覚化しており、農機・建機・ボートなどが有する機能的価値を「本質デザイン」により表現している。イベント会場には、これまでに手がけてきた製品デザイン、グラフィックデザイン、建築、パッケージデザインが展示されるとともに、未来を見据えた新しい農業用コンセプトトラクターの原寸大モデルや、自然の力を最大限に活かし環境負荷を低減する次世代ヨットの映像が初公開され、同社の持続可能な社会の実現に向けた姿勢と、最新技術を取り入れたデザインを直接見ることができる。
また、今年1月にリニューアルされたヤン坊マー坊の立体像や、ヤンマーが制作する商業アニメ『未ル わたしのみらい』に登場するロボットの原寸モデルも、日本で初めて公開される。
展示内容と見どころ
大地(Land)領域:「YPV-L」コンセプト農機
YPV-Lは、次世代の農業機械としてのデザインを体現しており、運転席に大型モニターを搭載。これにより、他の自動運転農機などを一括管理できる司令塔としての役割を果たす。さらに、キャビンレス仕様も想定されており、作業者のニーズに応じた柔軟なカスタマイズが可能だ。直感的な操作性や居住性の向上に加え、今後の完全自動化への適応も視野に入れている。
都市(City)領域:「YPV-C」電動建機
「YPV-C」は、都市部での作業や災害時の迅速な対応を目的に開発され、電動化によって排出ガスを抑えつつ効率的な作業を実現する建機である。自走式バッテリー車による自動給電機能も備え、作業の効率化と持続性に対応している。これにより、電動化に伴う課題であるバッテリーの持続性や給電問題を解決し、今後の都市型建機としての機能が強化されている。
海(Sea)領域:「YPV-S」フォイリングセイルボート
「YPV-S」は、ヤンマーの船舶技術とノウハウを結集したフォイリングセイルボートである。このボートは、船体を揚力によって浮上させるフォイリング技術と風力を組み合わせ、環境に優しい新たなマリンライフを提案している。自然の力を最大限に活用し、従来の動力に頼らないデザインを採用することで、持続可能なマリンライフを実現する姿勢を示している。
新デザイン戦略「YANMAR PRODUCT VISION」
ヤンマーHDは、2024年11月7日に「YANMAR PRODUCT VISION(YPV)」を発表し、農業機械や建設機械、海洋機器など同社が取り組む事業分野において、製品のプラットフォームを統一する新たなデザイン戦略を明らかにした。このYPVでは、同社が重視する「本質デザイン」の考え方に基づき、製品の部材や設計を共通化し、開発工数の効率化やコスト削減を目指している。また、「柔和剛健」という言葉で表現される、耐久性と人に優しいデザインを融合させ、効率的な製品づくりと顧客価値の向上の両立を図る。
YPVは、「大地(Land)」「海(Sea)」「都市(City)」の三つの領域にわたって適用され、同社が掲げる持続可能な社会の実現を目指している。具体的には、農業機械と建機の部品共通化、電動建機の自走式バッテリー車による給電、セイルボートのフォイリング技術の導入など、各分野で独自のデザイン要素が反映されている。これにより、作業効率やコスト削減、直感的なインターフェイスの向上が期待される。
イベントに向けてのメッセージ 「YANMAR DESIGN みらいのけしき展」は、ヤンマーHDが掲げる未来への挑戦と新たな製品ビジョンを具体的に体感できる絶好の機会である。革新と伝統を融合させ、持続可能な社会の実現に貢献するヤンマーの姿をぜひ真新しいYANMAR TOKYOで直接ご覧いただきたい。
「YANMAR DESIGN みらいのけしき展」
開催日時:2024年11月8日(金)~11月15日(金)
11:00~19:00(15日は17:00まで)
会場:YANMAR TOKYO 地下1階「HANASAKA SQUARE」
東京都中央区八重洲2-1-1
入場料:無料(事前予約不要)