【川崎市中原区】新丸子駅周辺 地域一体で「文化祭」 10月15日から 初の試み
新丸子駅周辺で10月15日(水)から11月15日(土)までの1カ月間、街全体を舞台にした「まちの文化祭」が初めて開催される。主催するのは、新丸子路地裏連合。さまざまな模擬店に加え、アートや音楽の発表など、街一体となって企画。同連合代表の久門易さんは「店舗や人、人と人がつながる機会にし、新丸子を楽しいまちにしていきたい」と期待を込める。
「まちの文化祭」は、新丸子駅周辺の個人店や会社だけでなく、個人で活動する人やボランティア、地域の施設、店舗の顧客も参加、発表できるイベント。30以上の店舗や会社、個人が参加し、作品展、缶バッジづくりや編み物のワークショップ、ハンドメイド作家の作品展、フラダンスの体験会、飲食店での外国語教室、コーヒーの入れ方体験や講座などが予定されている。そのほかにも、子育て相談、職業体験、川崎市重要歴史記念物の鑑賞会など、大人から子どもまで楽しめる40以上の企画が満載だ。
加えて、日本医科大学武蔵小杉病院や山王祭りとも連携するほか、番外編として、西丸子小学校と上丸子小学校で開催されるPTA主催の秋期イベントでは、同イベントの参加店舗が出張で特別講座を行うという。また参加者に楽しんでもらえるように、文化祭オリジナルグッズがもらえるスマホを使ったスタンプラリーも実施する。
「人がつながる企画に」
主催する新丸子路地裏連合は、新丸子駅周辺の個人店有志が集まって2019年に結成。商店街の枠組みを超え、会社や福祉施設、個人で活動する人らと連携し、「街を楽しく、盛り上げる」をテーマに活動。2020年から「新丸子のお店・つまみぐいまつり」と題してスタンプラリーを5回開催し、24年には39店舗が参加し、まちゼミ「つまみぐいゼミ」を実施した。一方で、まちゼミで講師をすることのハードルが高いなどの課題や、店舗のことを知ってもらう、再来店につながらないといった本来の狙いとは異なるイベントになっていたという。
そこで企画したのが、今回の「まちの文化祭」だ。「店舗とお客さんが密に関わり、店やサービス、知識などを得られるものにしたい。店と参加者、参加者同士といった人と人がつながれるようなイベントにしたい」と久門さん。例えば、ワークショップなどを通じて参加者と店舗がつながり、発表する場を設けるなどの工夫も。「どこでも、誰でも気軽に話ができる。新丸子をそんな楽しいまちにしていきたい」と話している。
「まちの文化祭」の各企画の詳細は、同公式ウェブサイト。