センスアイランド 夜も昼も芸術三昧 猿島に加え市街地会場も
東京湾唯一の無人島・猿島を舞台にした芸術祭「SENSEISLAND(センスアイランド)」が2年ぶりに開かれている。夜の静寂と暗みを感じながら作品を鑑賞する"暗闇の美術島"のコンセプトはそのままに、猿島のほか横須賀市街地にも展示エリアを広げて夜間だけでなく、日中も楽しめるアートイベントになった。
プロデュースしているのは深田台の平和中央公園にある平和モニュメントの設計者である齊藤精一氏。キュレーターを務める青木彬氏が招へいした才気あふれる多ジャンルのアーティストの作品が飾られている。
猿島会場では、島内に遺されているれんが造の弾薬庫や隧道、砲台跡などを巧みに取り入れた7人の作家による作品が点在。田浦泉町に開設されている芸術村で創作活動を続けている土器作家の薬王寺太一氏による大型作品も置かれている。
市街地会場のひとつである平和中央公園では、園内にある「米ヶ濱砲台跡」を使って、浜本奏氏が第二次大戦の終戦間際に野比海岸で訓練が行われていた水中特攻部隊「伏龍」をモチーフにして表現した作品がある。
このほかに三笠公園、横須賀美術館、県立観音崎公園ほかにもアーティストの作品を展示。会期は12月15日(日)まで。猿島は金・土・日・祝の夜間で観覧とイベント参加は有料。市街地は会期中の日中で観覧無料。詳細はHP(【URL】https://senseisland.com/)を参照。