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「プレミア12」発「東京五輪」は12名、「WBC」も8名 井端ジャパンから未来の日本を背負って立つ新星は現れるか

SPAIA

鈴木誠也と山田哲人,ⒸSPAIA

前回大会は2019年、初優勝を果たした稲葉ジャパン

『ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12』が9日にメキシコで開幕。日本が所属するグループBはひと足遅れて13日に初戦を迎え、侍ジャパンはバンテリンドームでオーストラリアと対戦する。

「プレミア12」は世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催する4年に一度の国際大会。WBSC世界野球ランキングに基づいて招待された全12カ国で世界一の座を競う。

第1回大会が2015年にはじまり、第2回は2019年とこれまではWBCの間の年に行われてきたが、WBCの開催が2023年にズレた影響から今回は2024年の開催となっている。

侍ジャパンの成績は第1回大会が3位、そして前回が優勝。稲葉篤紀監督がチームを率い、4番を任された鈴木誠也が首位打者・最多打点・最多得点で大会MVPに輝く大暴れを見せた。

当時の鈴木は25歳で、まだ広島に所属していた頃。この「プレミア12」を機に“侍の4番”という地位を築き、2021年の東京五輪でも金メダル獲得に大きく貢献した。

「プレミア12」の経験を糧に、日の丸を背負って立つ存在へ。過去にその前例がどのくらいあったのか、改めて前回大会のメンバーとその後の国際大会のメンバーを見てみよう。

東京五輪はちょうど半数が「プレミア組」


2019年秋の世界一を経て、母国開催のオリンピックへ弾みをつけた稲葉ジャパン。ところが、新型コロナウイルスの流行により、2020年夏の大目標が突然消滅してしまう。

結局、東京五輪は1年遅れて2021年の夏に開催されることに。コロナ禍では日本のプロ野球も短縮シーズンとなるなど選手にとっては難しい時間となったが、東京五輪の日本代表メンバー24名のうち半数の12名が「プレミア12」出場メンバーとなった。

「プレミア12」に引き続き鈴木誠也が4番を務め、決勝戦のスタメンを見ても野手9名のうち7名が“プレミア組”と、まさに稲葉ジャパンの集大成と言えるメンバー構成で臨んだ大舞台。決勝でアメリカを下し、公開競技として行われた1984年ロサンゼルス大会以来となる金メダル獲得を成し遂げた。

WBCも「プレミア組」が奮闘


歓喜の東京五輪から2年後の春、実に6年ぶりの開催となった『ワールド・ベースボール・クラシック』(WBC)。指揮官は栗山英樹監督に変わっても、2019年秋の“プレミア組”は主力として奮闘した。

「プレミア12」と「東京五輪」で4番を務めた鈴木誠也は大会直前の故障により、招集メンバーに入っていたものの離脱となってしまったが、それを除いても8名の「プレミア12」経験者が栗山ジャパン入り。

このうち投手の山本由伸と捕手の甲斐拓也、山田哲人、源田壮亮、近藤健介、吉田正尚の6名は「プレミア12」「東京五輪」「WBC」の3大会皆勤で、短期間に3度の世界一を経験した。

なお、次回の「WBC」は2026年春に開催が決まっており、さらにその先の2028年に予定されている「ロサンゼルス五輪」では野球・ソフトボールが追加競技として採用されている。順番は入れ替わっているものの、「プレミア12」を足掛かりにその先の大舞台へという流れは5年前と同じだ。

前回と同様に「プレミア12」を飛躍のきっかけとする選手がどれだけ出てくるのか。2028年の大目標まで見据えながら、13日から始動する井端ジャパンの戦いを見守りたい。

『ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12』侍ジャパンメンバー

<投手>
15 大勢(巨人)
16 隅田知一郎(西武)
19 髙橋宏斗(中日)
20 戸郷翔征(巨人)
21 早川隆久(楽天)
35 才木浩人(阪神)
46 藤平尚真(楽天)
47 鈴木昭汰(ロッテ)
50 清水達也(中日)
56 鈴木翔天(楽天)
57 北山亘基(日本ハム)
60 横山陸人(ロッテ)
97 井上温大(巨人)

<捕手>
22 古賀悠斗(西武)
31 坂倉将吾(広島)
32 佐藤都志也(ロッテ)

<内野手>
2 牧秀悟(DeNA)
3 清宮幸太郎(日本ハム)
6 源田壮亮(西武)
9 村林一輝(楽天)
23 栗原陵矢(ソフトバンク)
24 紅林弘太郎(オリックス)
51 小園海斗(広島)

<外野手>
1 森下翔太(阪神)
5 五十幡亮汰(日本ハム)
7 佐野恵太(DeNA)
8 辰己涼介(楽天)
10 桑原将志(DeNA)

<監督・コーチ>
89 井端弘和(監督)
88 金子誠(ヘッドコーチ)
74 村田善則(バッテリーコーチ)
77 梵英心(内野守備・走塁コーチ)
79 亀井善行(外野守備・走塁コーチ)
81 吉見一起(投手コーチ)

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記事:SPAIA編集部

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