姓名判断・画数バッチリでも夫が却下!夫婦2人でじっくり考えた【名づけ体験】
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ライターの“Chieko”です! 専業主婦だった33歳のとき、息子を出産しました。現在、在宅でライターの仕事に奮闘しながら、成長した息子とも格闘しています。
エコーで見た「名もなき」小さな卵のとりこに
30歳で結婚し、専業主婦として楽しんでいた新婚生活も半年が過ぎた頃、夫と「そろそろ赤ちゃんが欲しいね!」と、何となく妊活を開始。妊活から2ヶ月を過ぎたころ、胃の辺りがうごめくような気持ち悪さを感じるようになり、動けなくなりました。
「もしかして?」と妊娠検査薬を買って検査をすると、青い線がくっきりの陽性反応! 跳びあがって大喜びしました。
すぐに夫と母に付き添ってもらって産婦人科へ。初めて見るエコーに映る小さな卵(編集部注 胎嚢)。まだ私の中に宿って2ヶ月たらずの命を目の当たりにして、感動したことを昨日のことのように覚えています。
そして、そこからこの名もなき小さな卵に思いを馳せる日々が始まったのです。
離れて暮らす夫婦の絆を深めてくれた「名付け」
妊娠がわかってすぐ、夫の長期出張が決まりました。つわりがおさまらない私は泣く泣く夫と離れての生活に。月に1度帰って来る夫とは、会えば自然に生まれてくる赤ちゃんの話になりました。
「こんな子に育って欲しいなぁ…。将来はサッカー選手かな? それとも俳優さん?」こんなことを考えながら、いつも赤ちゃんのことを語り合いました。赤ちゃんの将来のことを話すと、期待と希望で胸は高鳴り、とても幸せな気持ちになれたのです。
そしておなかの赤ちゃんのことに想像を膨らませるほどに、いつも出るのは“名前”のこと。夫婦2人で離れて生活しているため、「各自で考えておこう!」ということになりました。
でも、このときの私は“名前をつける”ということを、少し甘く考えていたかもしれません。名前を考えるということが、これほど難しいとは思ってもみなかったのです。
夫の子どもに対する想いを深く感じた時間
子どもが男の子だとわかったところで、私の本格的な名付けがスタート。まず、私の頭の中に浮かんだのは【拓実】。昔読んだ漫画に出てきた好きなキャラクターの名前でした。
早速、夫に提案すると「そんな安易な理由で決めるのはおかしいし、【拓実】は嫌いな同級生の名前と同じだから嫌!」と言われ、却下。
今度は母の提案で、姓名判断師に見てもらいました。その方曰く「名字と名前を合わせた画数が一番良い」という名前は【虎之助】。
【虎之助】の第一印象はイマイチだったものの、「キラキラネームが流行っているからこそ、昔っぽい名前がカッコイイ!」と感じ始め、気持ちが傾いていきました。
再び夫に提案すると「自分たちの子どもの名前を他人につけてもらう意味がわからない!」と、また却下されてしまいました。
このとき、夫が「画数や運気も大切だけど、この子が一生名乗っていく名前だからこそ、自分たちで考えよう!」と言ったのです。夫の思いを知った私は、誰かに決めてもらうのはやめて、2人で名前を考え直すことにしました。
しかし、良いアイデアは簡単には浮かびません。名付けは難航しました。結局名前が決まったのは出生届を出す直前でした。
2人で考え出した名前は、【天馬】。強く、自由に羽ばたいていって欲しい、そんな願いを込めてつけた名前です。
子どもの名前を決めるにあたり、夫との衝突などさまざまな壁がありました。でもこれから生まれてくる子どもについて一緒に考えたことで、夫婦の絆は深まり、子どもへの期待と希望も大きくなりました。それにこたえてくれたかのように、息子は大きな産声を上げ、元気に生まれてきてくれました。息子は自分の名前の意味を知り、とても気に入ってくれています。もちろん、2人で考えた末に決めた名前は、私たち夫婦にとっても宝物です。
[ Chieko * プロフィール]
在宅で執筆をしながらハンドメイドのワイヤーアクセサリーや小物を手作り市などで販売しています。子離れしたいのに、なかなか出来ずにいる駄目ママですが、ケセラセラな日々を過ごしています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。