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草食なのになぜか鼻の上に2本の角をもっているネズミとは?【眠れなくなるほど面白い 図解 古生物の話】

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草食なのになぜか鼻の上に2本の角をもっているネズミとは?【眠れなくなるほど面白い 図解 古生物の話】

ケラトガウルス(エピガウルス)

頭に2本の角をもつ穴ぐら暮らしのネズミ

新生代古第三紀の暁新世、始新世に続く時代を漸新世と呼びます。英語では Oligocene で「少ない」という意味です。現在の地球にいる動物はまだあまり多くなく、その祖先となるような奇妙で興味深い動物が繁栄していた時代です。

ケラトガウルスが属するミラガウルス科が登場するのは漸新世ですが、ケラトガウルス属は中新世に登場します。

ケラトガウルスは、体長40センチほどでネズミの仲間であるげっ歯類です。前脚は扁平な形をしており、骨の形状からかなり頑強であったことがわかっています。力強い前足で土を掘り、その穴を利用していたと考えられますが、体が大きく穴を掘るには労力がかかるのでずっと地下で暮らしていたわけではないかもしれません。

食性は草食です。なぜか鼻の上に2本の角をもっています

ケラトガウルスとその仲間だけが、化石といまいきている種を含めたすべてのげっ歯類のなかで唯一角をもっています。穴掘りや土中での生活はむしろ不利だったと考えられているので、敵から身を護るためという説が有力です。

一方で、角はオスだけに備わっておりメスにはなかったのではないという説もありますが、角をもつミラガウルス類と角をもたないミラガウルス類が同じ地層から見つかったケースは1例しかなく、角をもつケラトガウルスはメスにもオスにも角があったと考えられます。

エピガウルスは森林地帯を好んで生息していたと考えられており。平地の拡大とともに、プレーリードッグのような競合する相手が現れたことが絶滅の一因かもしれません。

穴暮らしのケラトガウルス

ケラトガウルス
新生代 古第三紀漸新世
哺乳類 げっ歯類
約40センチ

ケラトガウルスの生息地域 ※複数考えられている。

掘った穴に入り、津尾で入り口を防衛できる!

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 古生物の話』代表監修:大橋 智之

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