【利尻島】夏の北海道16泊の旅〜自転車で利尻島一周〜
北海道16泊の旅の続き、今回は利尻島前編です。
地球岬で絶景を見た後はいよいよ、今回の旅の本命、利尻・礼文島に向かいます。
函館(2泊)→白老町(1泊)→利尻島(3泊)★いまココ!→礼文島(4泊)→豊富町(2泊)→富良野(1泊)→美瑛(2泊)
旅の計画
前回の函館と白老町の旅に続き、今回は利尻島へ向かいます。
その前に、利尻島へ行くための計画が肝心になってきます。
利尻島旅行の計画はお早めに
利尻島に行く方法ですが、本州から利尻島まで一気に飛ぶ方法は、羽田空港経由しかありません。
関西在住の私は、一旦北海道まで行ってから丘珠空港を利用する方法を選択しました。
丘珠空港から利尻空港行きのJAL便は午前、午後の一日二便。
チケットを取ったのが4月上旬です。7月下旬の空席を見ると、4月の時点で空席がない日も結構ありました。
利尻島への計画はお早めに!
ちなみに、利尻島に飛行機を使わずに行くならば、稚内から船を使う方法があります。
私は船旅も風情があって大好きです。両方体験したくて、行きは飛行機、帰りは船と決めていました。
個人的には、移動手段の片方を船にするなら帰りがおすすめです!
なぜなら、帰り際の船でのお見送りの風景は旅の慕情をことさら掻き立ててくれからです!
見送られる側になると一層旅の思い出が色濃いものになると思います。
ゆったりとした船の中で旅を思い返すのも格別です。
道内飛行機移動のススメ
北海道は電車移動が大変なエリアもたくさんあります。
私はJAL会員ということもあり、北海道旅行で道内移動のときには、目的地の近くに空港があれば、まず飛行機利用を考えます。
例えば釧路空港、女満別空港、稚内空港など…。
行くエリアによっては飛行機移動がおすすめです!
ただし、過去に一度だけ雪で女満別空港行きが欠航になってしまって、その日のうちに目的地に行くのに相当大変な思いをしたことがあります。
3月下旬だったのでもう大丈夫かなと思っていたら…甘かった!北海道をなめていました!
そのときは、新千歳空港に着いてから女満別空港まで一気にワープするつもりで予定を組んでいました。
飛行機だと1時間以内ですが、電車を使うと旭川から先が果てしなく長い旅でした…。
これがそのときに撮影した記念の写真です。めちゃくちゃ吹雪いていました!
△当時撮影した3月下旬の北海道
出発は丘珠空港から
白老駅を出発し、札幌駅へ。向かう先は丘珠空港。
丘珠空港へは、札幌駅から地下鉄に乗って「栄町駅」で降りると、丘珠空港行きのバスが出ています。
でも、私はバス料金や本数の問題から結局歩きました。
徒歩約20分、2キロ圏内なので余裕です!
丘珠空港についたら、利尻島に向けていざ出発です!
55分間のフライトはあっという間でした。
利尻空港に到着です!!
利尻空港から宿泊先周辺まで
利尻島には「鴛泊港」と「沓形港」がありますが、利尻空港からは少し距離があります。
今日から3日間お世話になる宿泊施設「利尻うみねこゲストハウス」は、鴛泊港のそばにあります。
空港からバス移動する予定だったのですが、3時55分着の便ではもうバスがありませんでした!
ゲストハウスまでは徒歩1時間…重い荷物を持って歩くには、ちょっと厳しい状況でしたので、やむをえずタクシーを利用しました。
鴛泊(おしどまり)港は稚内と礼文島両方にアクセスできる港です。
港界隈には飲食できるお店がいくつかあります。
利尻島といえばウニ!ウニ丼が食べられるお店もありました。
函館に行ったとき、ウニは時価でしたが、最高級と言われる利尻ウニは果たしておいくらなんだろう?と思って見ると…。
「ウニ丼1万」と書かれていました。
ひゃあ〜!!3000円くらいかなとか思ってなめてました!ごめんなさい!
今年はウニが不作で、去年の1.5倍してるとか…。
何も知らない私は、利尻島に行ったらウニが山程食べられるかと思っていましたが…儚い妄想で終わりました!
しかし、1万払ってウニ丼を食べている人は結構いました。
港の近くのゲストハウス
ゲストハウスは港から歩いてすぐ!
この宿では、帰りにこの港から船に乗るとき、ゲストハウスのスタッフがお見送りしてくれるのも嬉しいです。
利尻島で交通手段が限られているときは、港の近くに宿泊するのがおすすめです。
利尻うみねこゲストハウスは交流スペースがあって、みんなで一緒に食事をしたり、ゲームをしたり、喋ったり一人旅でも楽しく過ごせますし、個室で一人の時間も確保できます。
この宿の徒歩圏内にはセイコーマートもちゃんとあります!
北海道のコンビニといえばセイコーマート!
全国チェーンには無い北海道のメーカーの商品が買えるので、楽しいですよ。買い物袋は無料でサービスしてくれます。
利尻島、礼文島では食料調達はコンビニに頼ることが多かったです。
利尻島にはコンビニが3軒ありますが、全てセイコーマートです。うみねこゲストハウスでは、買い出し用に自転車を貸してもらえます。
港周辺をお散歩
利尻うみねこゲストハウスでは、5時以降、近くの温泉まで送迎してもらえるサービスもあります。
初日はお風呂までの時間、宿周辺をうろうろしてみました。
花が生き生きしていて綺麗です。
この日の気温は、夕方で20度くらいでした。
ひんやり快適な気温でたくさん歩いても常に心地よかったです。
島猫発見!
利尻島の観光名所の一つ「水車小屋」。
写真を見るだけでも涼やかだと思うのですが、本当に涼しく気持ちがよかったです!
関西の知人友人たちが、この時期皆こぞって「暑くてとろけそう」と言うなか、私はなんて贅沢な場所にいるのだろうと思います。それだけで十分な優越感。
そして、ゲストハウスの近くには、「ペシ岬」という観光名所があります。
「ペシ岬」は標高90メートル程の巨大な岩山です。別名ゴジラ岩とも。
「ペシ」はアイヌ語で、「大きな崖」という意味だそうです。
山頂まではそんなに距離はないものの、道が細く滑りやすいので、スニーカーをおすすめします!道中可憐な植物たちにも出会えますよ。
△山頂から眺めた港風景
次の日からの天気予報がイマイチなことがあってか、この日の夕暮れのベストショットは撮れませんでしたが、天気がよければここから眺める夕焼けは最高に綺麗だと思います!
利尻島をレンタサイクルで一周しよう
翌日は昼まで曇りで、2時くらいから雨予報…。
雨が降るまでに何とか島を見て回りたいと思い、朝イチでレンタサイクルを借りに行きました!
港の近くのレンタサイクル屋さん「雪国レンタル」。
どんな自転車でも1日借りて1500円です。ママチャリもクロスバイクも同じ値段、早いもの勝ちです。
ちょっと新鮮だったのが、自転車に鍵がついてないことです。
「鍵つけなくていいんですか?」って聞いたら、鍵があると、もし無くしたときにかえって厄介だから、なくていいんだそうです。なるほど、島あるあるかも。
島一周は約55キロ。私は車に乗らないので、自転車が最強の移動手段です。
頑張って、雨が降らないうちに、島一周しなければ!
謎のお店発見
しばらく自転車を走らせると、何だか怪しげな雰囲気を醸し出すお店が目に入りました。
「営業中」とのこと。なかで休憩もできるようです。
「ミルピス商店」
「最果て自家製」、「ミルピス」?何それ?
聞いたことない飲み物なのですが…。
でもせっかく利尻島まで来たのだから、経験として飲んでおこうと思い、いざ店内へ。
ミルピス以外に果実ジュースもメニューにありました。気になりつつも、謎の看板商品、ミルピスを注文してみました。
私は酸味のある飲み物は大好きなので、カルピスに近い味なら大歓迎です!
この飲み物は1967年から元酪農家の店主が手作りしている自家製乳酸飲料なんだそうです。
ミルピスは乳酸飲料、カルピスは乳酸菌飲料…。
ミルピスと聞くと、どうしてもカルピスを想像しながら飲んでしまいますよね。
肝心のお味は、カルピスとは似ていませんでした。
カルピスから酸味を取ったような、柔らかい味で、一気に飲み干してしまいました。もっと味わえばよかったです。
クラスメイトで例えると、あまり自己主張してこない柔和で控えめな女子といったところかな?果実酒の方も飲んでみたかったです。
オタトマリ沼と聖地巡礼
ミルピス商店を後にして、しばらく行くと給水スポット発見です。
△麗峰湧水
この湧き水は、利尻山に降った雨水や、雪解け水が地面を浸透して、30年もの歳月を経て湧き出しているといわれています。
お水は自由に飲むことができます。
旅先で美味しい水を飲める場所に出会えると幸せですよね。
自然豊かな旅先で、こういう場所に出会ったり、「水道から出る美味しい水をそのままお飲みください」という宿に泊まるとなんだかテンションが上がりますよね!
美味しいお水で、身体も心も満たされたので、島一周まであと半分、頑張ります!
途中、利尻昆布の販売所「畑宮食品」に寄ってお土産を買いました。
自転車で来た私を見て、お店の方が親切に「オタトマリ沼まで運んで行ってあげる、乗り!」と言ってくれました。
空模様も不安になってきて、半分過ぎてそろそろ疲れもあったので、約6キロショートカットできるのはラッキー!
△利尻島最大の湖沼、オタトマリ沼
もし晴れていたら、この美しい沼から利尻富士が望めます。
この日は残念ながら大きな雲がかかっていました。
というより、利尻島、礼文島で過ごした一週間、私は一度も利尻富士を見ることができなかったのです!
8月の北海道って、こんなに晴れの日少なかったっけ?
所々晴れ間も見えて、思ったより天気が持ってくれているので、贅沢は言えませんね。
△白い恋人の丘
北海道土産の超定番「白い恋人」のパッケージに描かれた利尻山の雪山は、この付近から眺めた利尻山だと言われていることから、ここは「白い恋人の丘」として知られる観光スポットになっています。
ここでも利尻富士は見えませんでした。
この後、天気が怪しくなってきたので、「姫沼」に立ち寄るのは明日以降にしてこの日は雨が降る前に急いで港へ帰りました。
終わりに
初めての利尻島はとにかくひんやり快適で、自転車での島一周が全く苦にならず、気持ちのよい汗がかけました。
サイクリングの途中、巣立ちの前のウミネコの雛を見ることもできました。
5月に卵から孵って、この時期は人間でいう高校生くらいになっているウミネコは、まだ茶色い羽の色をしていて飛び方もぎこちないのです。
サイクリング中「ウミネコ飛び出し注意」の看板も目にしました。
明日以降も天気はイマイチの予報です。
でもこんな美しい場所にいるんだから、雨が降らない限りは外に出て、いろんな景色を見なくちゃ!と意気込んだ初日でした。
これで晴れていたらもっと違う景色が見られたはずです。
レンタサイクルで島巡り、おすすめですので皆さんもぜひ、トライしてみてください!
では、利尻島後編をお楽しみに!