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漁師も魚屋も「初めて見た」 新潟で捕獲された〝激レアサメ〟の正体とは

Jタウンネット

画像はまいろ船長@mairopukunさんの投稿より

「見たことないサメ捕まえた!」


【画像】不可思議な「サメ」を見る


そんな投稿が、X上で注目されている。

2025年2月26日、新潟県糸魚川市で漁師をしているまいろ船長(@mairopukun)さんが冒頭のつぶやきと共に投稿したのは、発泡スチロールの箱に入れられた謎のイキモノ。サメ......なのか?

丸みを帯びた頭部と、アザラシのような黒い斑点が印象的だ。

たしかにあまり見たことがないフォルムのサメかも......。

Jタウンネット記者は2月27日、この〝サメ〟について、投稿者のまいろ船長さんに話を聞いた。

正体は...?

まいろ船長さんが〝謎のサメ〟と遭遇したのは2月16日、刺し網漁を行っていた時のこと。水深140メートルほどの地点で捕獲したという。

「人生で初めて捕ったサメで、他の漁師も競りに来る魚屋さん達も初めて見たそうです。 ゴマちゃんのようなかわいいサメで、市場に出したら500円でした」(まいろ船長さん)

レアな〝サメ〟の姿に、X上ではこんな声が寄せられている。

「オオサンショウウオに見えました」 「ポケモン?」 「...エイリアンかと思った」

このサメの正体について、まいろ船長は「エビスザメ」だとしているが、果たしてどんなサメなのか。

記者は3月5日、かつてエビスザメの展示を行っていたアクアマリン福島(福島県いわき市)にも話を聞いた。

体の形に特徴がある

取材に応じた同館学芸員の山内信弥さんにも話題のサメを見てもらったところ、「エビスザメで間違いない」とのこと。

「背びれが後方に1つしかないのと、体色が灰色に小さな黒い斑点が散在していることから間違いないと思います。ずいぶん小さく見えるので若い個体」(山内さん)

一般的なサメの仲間は鰓孔が5対、背びれが2つあるのに対し、エビスザメには鰓孔が7対、背びれが1つしかない、などの特徴がある。

生息域は浅海から水深150メートルほどまでで、成長すると全長3メートルほどになるという。

今回のように、刺し網漁で捕獲されたり定置網に入網していたりする例も実は珍しくないそうで、「日本海でも採捕記録がある」と山内さんは語った。だが、食用ではないそうだ。

アクアマリンふくしまの公式ウェブサイトによれば、「口元が微笑んでいるように見える」ことからその名がついたというエビスザメ。

食べられはしないものの、もし出会えたらハッピーな気持ちになれそうだ。

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