【リアル給与明細】48歳、小売業。学費や介護費が負担……。将来はいくら必要ですか?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【48歳 小売業】
【リアル給与明細】48歳、小売業の場合
プロフィール
48歳、男性
小売業
▼現状
仕事内容は、生活用品の接客販売
労働時間は月160時間、残業は無し
ボーナスは16万円程度
【相談内容】娘の学費、親の介護、自分の老後……住宅ローンもあり、将来が不安です。いくら必要でしょうか?
解説するのは……
◆かげやま
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
人には相談しにくいお金のこと。そんな悩みや不安を気軽に相談できるFPを目指しています。
お金の制度や保険について分かりやすく伝えます。
現在のお給料は平均と比べると?
質問者さんと同年代の販売員の平均年収は約410万円*です。
質問者さんの現在の年収は約274万円ですので、質問者さんのお給料額は、平均よりかなり低い水準と言えそうです。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
ライフプランを立てましょう
質問者さんは、「将来どれくらいのお金が必要で、それが用意できるか不安」とのことですね。
それでは、ライフプランについて解説します。
ライフプラン(生涯生活設計)とは、人生のさまざまなライフイベントを考慮し、資金を含めて具体的に計画することです。
お金が必要になるタイミングや金額が把握できるので、漠然としたお金の不安が少なくなります。
1.家計収支
まず、現在の生活費を整理し、家計支出を算出します。
あわせて、食費、光熱費、通信費、車の維持費、保険料など、無駄な支出が無いかチェックも行うとよいですね。
2.住宅ローンの残高と返済期間
大きな負債である住宅ローンは、残高と毎月返済額、返済時期と収入のバランスを考えることが重要です。退職後も返済が続く場合は、特に注意しましょう。
3.家族のライフイベント
退職、お子さんの進学など、家族全員について将来のライフイベントを書き出し、それにかかる費用を算出します。
4.老後資金
夫婦2人の場合、老後の最低日常生活費は月額平均23.2万円*といわれています。
老後生活費は年金収入を考慮し、不足分があれば退職金や貯金で補うよう検討しましょう。
*……参考:公益財団法人生命保険文化センター「老後の生活費」
実際にシミュレーションしてみましょう
現在の収入や支出などを入力すると、将来の家計支出が簡単にシミュレーションできるサイトもいろいろあります。
金融庁のサイトにある「ライフプランシミュレーター」を利用してみても良いですね。
収入が低くても、計画的に準備すれば対応できます。
まずは現在の収入、支出を整理し、将来必要な金額を試算することから始めましょう。
また、ライフプランは、定期的に見直すことも大切ですよ。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりもかなり低い水準です。
・ライフプランを立て、実際にシミュレーションしてみましょう。
・ライフプランは定期的に見直しましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。