田奈中学校柳琴都さん 意地でつかんだ全国切符 女子800m
全日本中学校通信陸上競技神奈川県大会が7月15日と22日、レモンガススタジアム平塚で開催され、田奈中学校の柳琴都(こと)さん(3年)が女子800mの予選で全国標準記録を突破。福井県福井市で8月17日(土)に開幕する「全日本中学校陸上競技選手権大会」(全中)への初出場を決めた。柳さんは決勝でも3位に入賞。「3年にして、初めて表彰台に上れました」と笑顔を見せた。
2カ月で6秒短縮
全国大会出場に必要な女子800mの標準記録は2分16秒50。実は6月まで、2分22秒を切ることができず伸び悩んでいたと話す柳さん。しかし、6月末に行われた県中学校選抜陸上競技大会で自己ベストを大幅に更新する2分17秒台を記録した。それまで手の届かないと思えていた「全国への切符」が一気に現実味を帯びた瞬間だった。
「せっかくのチャンス。絶対に標準記録を突破して全国に進む」。強い気持ちで臨んだ今大会。周囲の動きに惑わされないよう最初から飛び出し、意地で最後までペースを守り切った。記録は今期の県ランキング1位となる2分15秒27。わずか2カ月で6秒以上タイムを短縮した。目標達成の安心感からか、決勝は2分20秒81の記録で3位に。それでも念願の表彰台に立った。
「絶対一緒に」
田奈中学校陸上部では、6月に開かれた県中学校選抜陸上競技大会の砲丸投げで優勝した片岡心さん(3年)が全中出場を決めている。
互いに3年生で、仲の良い友人でもある2人。競技前には「絶対に一緒に全国に行こう」と、片岡さんから言葉を掛けられたという。走っている間も全力で応援する片岡さんの姿が見えたそうで、「スパートの際に力をもらえた」と柳さんは微笑む。
2人そろって臨む全国の舞台。柳さんの目標は1秒でも自己ベストを更新すること。「県代表として恥じない走りをしたい」と意気込んでいる。