会期中には公開制作も ― 渋谷区立松濤美術館「須田悦弘展」
渋谷区立松濤美術館「須田悦弘展」会場
朴(ほお)の木で、本物と見紛うほどの植物の彫刻を制作する美術家、須田悦弘(1969~)の展覧会が、東京で開催される。
須田悦弘は山梨県生まれ。多摩美術大学ではグラフィックデザインを学んでいたが、在学中に授業でスルメを彫ったことをきっかけに、独学で木彫の道へ。
実物大でつくられた精巧な植物は、さりげない場所に置かれることで空間と作品が一体となり、独自の静謐な世界は高く評価されている。
展覧会は、東京都内の美術館では25年ぶりとなる須田悦弘の個展。
大学時代に彫った《スルメ》と、初めて彫った植物である《チューリップ》などの初期作品をはじめ、ドローイングや、近年取り組んでいる古美術品の欠損部分を木彫で補う補作の作品などを展示。
本展のために制作された新作も公開する。
「須田悦弘展」は渋谷区立松濤美術館で、2024年11月30日(土)~2025年2月2日(日)に開催。入館料は一般 1,000円など。12月15日(日)には公開制作も行われる。
渋谷区立松濤美術館「須田悦弘展」会場
渋谷区立松濤美術館「須田悦弘展」会場
渋谷区立松濤美術館「須田悦弘展」会場