アスリートの活躍に胸が熱くなり思わず涙……!「あすリート」番組DJ・板東さえかがスポーツの魅力を伝授
読売テレビで放送中のスポーツ番組『あすリート』番組DJの板東さえかさん(FM802DJ)にインタビュー。番組への想いや見どころをお聞きしました。
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アスリートの背景を知るとスポーツがもっと楽しくなる東京五輪女子スケートボードの金メダリスト・四十住さくらさんの軌跡スポーツ観戦を日常に取り入れることでエネルギーがもらえる
アスリートの背景を知るとスポーツがもっと楽しくなる
板東さんは2018年から番組のナレーションを担当されていますね。
FM802の先輩DJ・鬼頭由芽さんからバトンを引き継ぐ形で『あすリート』のナレーションを担当することになったんですが、初めて経験することばかりでした。当時、私はFM802のDJになってまだ4年目で、音声のみでのナレーションと、映像があるナレーションではまったく違うんだなと実感しました。
どういった点が違いましたか?
とくに違いを感じたのは「強く」とか「硬く」というニュアンスです。ラジオでは、どちらかというと肩の力を抜いてカジュアルに話すんですが、この番組では“カッチリ”としたナレーションが求められることもあります。最初は不慣れな点も多かったんですが、ディレクターさんに丁寧に教えていただきました。
ナレーションといっても、まったく違うんですね。
そうですね。力の入れ方や抜き方も違いました。それに、『あすリート』では、それぞれの分野に精通しているディレクターさんが得意分野のアスリートの取材に行かれていて、相当な労力と熱量で取材されているので、情熱を注いだ大切な素材を丁寧にラッピングするような形でナレーションを入れています。それだけに、失敗できないというプレッシャーもありました。でも、ディレクターさんたちの、スポーツやアスリートの方々に対する愛を感じるからこそ、私も気持ちが入れやすいです。感情移入しすぎて、思わず泣いてしまったこともありました。
思わず涙が出てしまうとは、それだけ気持ちが高ぶるんですね。
アスリートの努力と挫折、そこからどう立ち直って今はどんなことに挑戦しているのか……、その方のキーポイントが映像に凝縮されているので、背景をリアルに想像できるんです。
それに、この番組ではナレーションのBGMもとても大切にしているんです。以前は私も選曲に関わっていました。スタッフさんの曲のセレクトが素晴らしいので、毎回どんな音楽を選んでくれたのか私もすごく楽しみにしています。スポーツと音楽は相性がとてもいいですし、私のような音楽好きの人にも興味を持ってもらいやすいんじゃないかと思います。
東京五輪女子スケートボードの金メダリスト・四十住さくらさんの軌跡
これまで印象的だったアスリートはいますか?
東京オリンピック女子スケートボードで金メダルを獲得した四十住さくらさんです。彼女は和歌山県出身で、『あすリート』ではこれまでに何度も登場していただいています。東京オリンピック、パリオリンピックの2大会とも、大会前や大会後に取材してお届けしました。やっぱり、長く応援させてもらっているからこそ私たちも気持ちが入りますし、釘付けになって応援しましたね。四十住さくらさん、めちゃかっこいいんですよ。いつかお会いして話してみたいです。
長い間、四十住さんの成長を追いかけてこられたんですね。
関西を拠点に活動されているアスリートの方たちを追いかけて、成長を見守れるのは本当に嬉しいことです。何年も前から登場している方もいて、そういう方々の成長記録を見せてもらっている気分になりますし、ディレクターの愛情と熱を改めて感じます。
スポーツ観戦を日常に取り入れることでエネルギーがもらえる
4月から放送時間がお引越ししましたが、期待していることはありますか?
これまでは、映像素材を自分のナレーションでどのように届けるかということに注力してきましたが、これからはこの番組に自分の顔を出したうえで声を届けるというのがチャレンジです。番組DJとして自分が前に出ることによって視聴者の方に少しでも身近に感じてもらえたらうれしいです。
読者の皆さんへ、番組の見どころをお願いします!
オリンピックのような世界大会だけじゃなく、スポーツは日常的にいろんな場所で行われていて、それに向けて今この瞬間も身体を鍛えて、自分と向き合っているアスリートはたくさんいます。そういう背景を『あすリート』で伝えられたら、と思っています。スポーツって、すごくパワーがもらえるんです。はっきりと“勝ち負け”がある世界に生きるって、やっぱり少し特別なことですよね。
とくに私はDJという、“正解のない仕事”を生業にしているので、勝ち負けがある世界を生きているアスリートにはすごくエネルギーをもらっているんです。ぜひ皆さんにも、日々の暮らしの中でスポーツ観戦を取り入れてもらいたいです。私もリニューアルを機に、できるだけ会場に足を運んで生の空気を伝えられたらと思います!
写真/anna 文/中野純子