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気軽に行ける一軒家イタリアン『Premurosita(プレムロシータ)』の絶品料理に思わずうっとり…

八王子ジャーニー

プロシュート盛合わせ。すべて手作り。『パテ・ド・カンパーニャ』(右下)も手作りだからこそレバーが新鮮な状態で入っており、おいしくいただける一品。

北野台から南大沢にかけて広がるのどかな中山エリアに、イタリア国旗がたなびく一軒家レストランを発見!手間ひまをかけた手作り料理に、心温まる血の通った接客……素敵なお店がそこにはありました。

見た目は綺麗な一軒家風

場所は下田バス停前。北野台から南大沢に抜ける道沿いで、イタリア国旗とさりげない看板が立っているのが見えます。

外観はオシャレできれいな一軒家のようにも見えますがご安心を。手前に営業案内のブラックボードと、扉の横に店名『Premurosita(プレムロシータ)』も掲げられています。入口もスロープに手すりが設置されており、配慮が行き届いていますね。

所在地:東京都八王子市中山47-5

駐車場はお店の前に6台分ありますが、「近くにコインパーキングはないので、満車になると停められません。友だち同士でご来店の場合は1台で乗り合わせをお願いします」とのことです。

オシャレな店内を気軽な服装で

入口やテーブルにはそれぞれ素敵なお花が生けられています。

店内を見てみましょう。席間がゆったりしているトータル14席のメインエリア。

こちらは最大8席対応の半個室です。窓側はソファになっています。こちらにも2面に大きな窓があって解放感がありますね。

6席の個室もありました。こちらは、シックな壁紙と暖色系のライトで温かみを感じつつオシャレな雰囲気!ですが、「お客様には気軽な服装でふらっとお越しいただきたいんです」とのことですので、イタリアンですが服装は気軽でOKですよ。

また、お客様が近くに感じられるようにと、厨房に小窓をつくったのだとか。

季節のメニュー

旬の食材、季節の移ろいにあわせて替わる「季節のメニュー」がブラックボードにありました。

訪ねるたびに新たな魅力に出会える「ワクワク感」も大切にしたいというこだわりから、「1ヵ月に1回のペースでのご来店なら、ほぼ何かしらの新しいメニューが楽しめます」とのこと。

「グランドメニューより季節のメニューの方がよく注文が入ります」ということで、今回はそんな魅力的な季節のメニューから、選りすぐったお料理をご紹介します!

『本日のスープ』と『自家製フォカッチャ』

この日の『本日のスープ』(450円)は『かぼちゃのスープ』でした。『自家製フォカッチャ』(350円)と一緒にいただきます。

さっそく一口いただくと、かぼちゃの醍醐味である優しい甘みが口に広がります。甘みを引き立てる塩気とまろやかな口当たり、そしてふわ~っと鼻に抜けるスパイスの幸せな香り……優しさと奥行きを両立させた、食欲そそる味わいです。

お伺いしたところ、仕込みの総量に対して1振り~2振り程度の量のスパイスを複数種類重ねて使用されているとのこと。まさに手間ひまかけられた味わいです。

ほかのお料理への期待感も高まります。『自家製フォカッチャ』はその名のとおり手作り。ふかふかで柔らかく、小麦粉の香りとオリーブオイルの風味がほんのりと口に広がります。ほどよい塩気も相まって、フォカッチャ単体でいただけるおいしさでした。

プロシュート盛合わせ 1,400円(約2人前)

多くの手作り料理のなかでも「特におすすめしたい!」とおっしゃっていたのが、シェフ自慢の自家製シャルキュトリー(食肉加工品全般のこと)が盛り合された『プロシュート盛合わせ』。どれも絶品で、思わず「ん~♪」と声とため息が漏れてしまうほど。

『豚肉のハム』(左上)は、豚肉が持つ力強い旨みを活かす絶妙な塩加減。しっとりとしなやかに仕上がっていて、ほろりと口でほどけます。

もも肉を使った『鶏肉の燻製ハム』(右上)は、上品な燻製の香りと絶妙な塩加減、そこへ燻製で水分が飛び凝縮された旨味が口の中で一気に広がり、ガツンとした旨みを感じられます。

『パテ・ド・カンパーニャ』(右下)は、レバーも入ったお肉感強めなパテで食べ応えがあります。私はレバーが苦手なのですが、ピスタチオやオリーブ、コショウの粒など、食感も風味もアクセントがあって食べ進めるのが楽しく、おいしくいただけました。レバー苦手さんもチャレンジしてほしいです!

『合鴨ハム』(左下)はほどよい厚みによって、しっとり感と、なめらかな肉質を感じられ、噛み締めるたびに旨みが広がり、脂身がとろけて甘みも楽しめます。さらに皮目からの上品なスパイス感によって旨みが引き立てられており、自家製ならではの味わいを感じました。

ホタテのジェノベーゼ リングイネ 2,200円(1人前)

写真は1人前ですが、2人でシェアもおすすめとのこと。ジェノベーゼといえば!のバジルの華やかな香りと、旨みの詰まったトマトの甘酸っぱさ、ホタテの濃厚な甘みのマリアージュがたまりません……すき……。

ソースのバジルやにんにくに負けないホタテのおいしさに、ブラックオリーブの深みと、ケッパーの酸味のアクセントが味を引き締めます。しっかり味なのに食べ飽きせず、最後の一口までおいしく楽しめました。

鴨のロースト 2,400円(約2人前)

フォアグラを採取した後の鴨のロース『マグレカナール』のローストを、こんなにもボリュームのある大胆なカットで提供してくださいます。

皮目に細かい格子状の切れ目が入っており、適度に脂が落ちてカリカリ!噛んでもじゅわっと広がる脂も残っていて、シンプルな塩コショウの旨みが際立ちます。赤身部分には繊細な肉質の中においしい肉汁が詰まっていて、こちらも噛むたびに旨みが溢れ出てきて口の中が幸せ…!

甘酸っぱいバルサミコと、フルーティーな赤ワインのソースが添えらえています。芳醇で華やかな香りが広がり、サラッと軽やかな口当たり。鴨との相性が考えつくされていると舌で分かるソースです。

添えられている野菜たちもあなどれません。断面が四角っぽくなる希少な秋採れのたけのこ『四方竹(しほうちく)』は、たけのこの持つ香ばしさや旨みが強く、たまりませんよ。

たけのこっぽさのある優しい味わいがあるイネ科の仲間『マコモダケ』。色濃い紫の『シャドークイーン(じゃがいも)』は、なめらかでしっとり、強い甘みが感じられ、見た目の色とのギャップも楽しめます。

『ペコロス』は外側の薄皮がついたままじっくり焼かれていて、甘みが凝縮しています。メイン料理と同じぐらいお野菜にもとてもこだわりを持っていて、素材らしさを活かす焼き加減と塩加減を調整していらっしゃると感じました。

チョコレートのテリーヌ 800円

デザートも手作りです。なかでも「贅沢につくった夜限定のデザート」という『チョコレートのテリーヌ』をいただきました。見るからに濃厚そうなテリーヌに、小さく丸くくりぬいたミルクジェラートがあしらわれています。

まずはテリーヌだけでひとくち。ねっとりと濃厚。口の中でとろけ、体温で更にとろけていき、それでいて後味はすっきり。カカオ由来の華やかな香りとほろ苦さが軽やかに広がっていって、思わず口に含みながら目を閉じて深呼吸してしまいました。ジェラートと一緒にいただくと、コクのあるミルク感と甘みが足されてまろやかになります。

深煎りで苦みがはっきりとしたホットコーヒーと一緒にいただくのが至高。おいしい食事を楽しんだ後、語らいながらゆっくり、じっくりと楽しんで味わいたい贅沢なデザートです。

ディナーのメニュー

「予約をしなくてもふらっと来てください」ということで、ディナーでも充実のアラカルトメニューが揃っています。好きなメニューをチョイスしながらシェアして色々なお料理を楽しめるのが魅力的!もちろん、パスタだけを食べに行くのもOK!

「色々あって選びきれない!」という方には、当日注文でも対応してくれる5,500円のコースがありますよ。

リッチな夜を過ごしたい日には8,800円のコースがあります。仕入れに行き、その日最高においしい食材を使って、ゼロからコースを組み立ててくださるという超贅沢な内容!!それで8,800円という価格、他では体験することができないと思います。

8,800円のコースは原則3日前までの予約を推奨なのですが、仕入れ状況によっては当日対応できる場合もあるそうなので、お電話にて詳細をお問い合わせください!

クリスマス・年始のご予約承っています!

12月23日、24日、25日の予約がスタートしています。通常メニューの提供とのことですが、その時期ならではのこだわりのおいしい食材が揃っているので、行く価値あり!!

季節の食材を鮮やかな手つきで料理に仕上げていきますとのこと!

年始は1月4日(12:00~)、5日(11:30~)とランチは3,500円のコース、夜は5,500円のコースのみで営業するそうです。2025年のイタリアン初めに行ってみてはいかがでしょうか?

定休日など最新情報は公式Instagramでご確認ください。
https://www.instagram.com/premurosita/

シェフの名前の漢字の意味をイタリア語に置き換え『親切、思いやり』という名前にしたという『Premurosita』さん。食材の良さを思いやり手作りにこだわった珠玉の料理の数々と、お客様を思いやりコミュニケーションを大事にし、サービスを行き渡らせる想いが、名前の通りで素敵だなと思いました。

気軽に行けて、温かいサービスと絶品のイタリアンが味わえるので本当におすすめ!!

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