毎日使うものを洗った結果→「7年蓄積した汚れが恐ろしいことに…」「ごっそり落とす洗濯術」
4児の母で洗濯研究家の平島利恵です。毎日の睡眠を支える枕、あなたはどのくらいの頻度でお手入れしていますか? 実は今回、スタッフの小学6年生の息子さんが、保育園時代から愛用している枕を洗濯しました。「洗わないでほしい!」という強い要望でずっと手を付けられなかった枕ですが、カバーを外すととんでもないことに……! 今回は古い汚れを落とすコツも紹介します。
驚愕の汚水が……。7年間蓄積された汚れ
7年の時を経て、遂に洗濯をする枕。
カバーを外して裏を見ると、汗やよだれのシミ、鼻血などの古い汚れで茶色に変色しています。
枕本体にも汚れが。
まずは枕カバーだけつけ置き洗いしてみると、洗浄液が驚くほど茶色に…! 汚れが想像以上に蓄積していました。
7年間でこんなに汚れが蓄積した枕で寝ていたなんて、驚いてしまいますよね。
古い汚れは落ちにくい
汚れは時間が経つほど酸化し、繊維に固着するため落ちにくくなります。特に血液汚れは、時間が経つと凝固してしまい、一度の洗濯では完全に落としきれません。(付着してから24時間以内に洗うのが鉄則です!)
古い汚れを落とすときには、つけ置き洗いがオススメです。高濃度の洗浄液 × お湯で繊維の奥に染み込んだ汚れにも働きかけます。古い汚れは、何度かつけ置きを繰り返すことで、少しずつ汚れが落ちていきます。
枕のお手入れは定期的に。正しい洗濯方法
枕は半年~1年に一度の洗濯が推奨されています。洗える枕は洗濯ネットに入れ、洗濯機で丸洗いし、清潔に保ちましょう。
枕が洗えるかどうかの確認
洗濯表示を確認しましょう。表示がない場合は、以下の素材なら洗濯が可能です。
・ポリエステル
・パイプストロー
・コルマビーズ
洗濯が難しい素材(そばがらや低反発ウレタン)は、陰干しやカバーの洗濯で清潔に保ちましょう。
枕の蓄積汚れの洗い方【手順】
汚れが蓄積した枕や、臭いが気になる枕は、つけ置き洗いをします。
1.つけ置き準備
40℃程度のお湯にアルカリ性粉末洗剤を溶かします。
2.つけ置き洗い
枕を洗浄液に沈め、30~60分置きます。浮かないよう重しを乗せるのがコツ。
3.洗濯機で洗う
洗濯ネットに入れ、弱水流で洗濯します。
4.乾燥
風通しのよい日陰で平干しし、完全に乾かしましょう。
清潔な枕で心地よい眠りを
枕カバーはできれば毎日、難しい場合でもタオルを敷いて頻繁に交換するのが理想的です。定期的なお手入れで、清潔な枕を維持しましょう! 清潔な寝具で眠ることで、日々の睡眠の質がぐっと向上します。ぜひ、春の模様替えと一緒に枕もリセットしてみませんか?
平島利恵/洗濯研究家