今年もピースに老若男女が豊洲でダンス！ 3人の達人が作り上げる珠玉の時間…Body＆SOUL開催レポート
6月8日（日）、キラナガーデン豊洲にてBody＆SOULが無事開催。
今年5月は何の因果か週末に限って必ず雨。まさかBody＆SOULも……なんて不安がよぎったけれども、そこは天下のBody＆SOUL。なんとか持ち堪えたあたりは神の思し召し、さすが天をも味方にするビッグ3。
発祥は1996年。米NY伝説のクラブVINYLで爆誕し、2002年初上陸。以来……その歴史はぜひ過去の記事を振り返ってもらいつつ（https://floormag.net/fnd4-bodysoul/）、Joaquin”Joe”Claussell、Danny Krivit、François K.の3人の達人による至福のパーティは今年も大盛況で、何がスゴいってまずはお客さんの年齢層。まさに子供から大人まで、老若男女という言葉がピッタリというか、その言葉はBody＆SOULのためにあると言っても過言なし。
Body＆SOULは深夜ではなく昼〜夜、それも日曜午後からという素敵な時間に行われているだけに、ミレニアムに遊び呆けた俗にいうゆとり世代や就職氷河期世代がパパ＆ママになって我が子と一緒にコースに最適。さらには子供たちのためのキッズエリアも充実していて、場所も豊洲とアクセスも悪くないし、そりゃ子供がいたら一緒に行くよね。
そんな会場の子供たちの姿を見て、やっぱり令和だなと思ったのが、踊れる子供たちが多いこと。しかもキッズだけでなく中高生もいて、クラシックを知ってか知らずか彼らがガンガン踊っている姿はなんとも印象的。
そんな子供たちの一方で白髪混じりのファンキーなパイセン方もゴリゴリに踊っていて相変わらずその空間は超ピース。踊るって幸せなことなんだな＆ダンスで世界平和♪とか思ったし、学校授業の必修化やプロリーグ創設などダンスが世間に広がる中、この空間こそひとつの理想系、目指すべき形であり結果でもあるのかなと。
そして、そんな空間を作り出しているのが前述の御大3人で、その腕は熟練の業というか伝統工芸。国が国なら国宝級。Body＆SOULというとハウス。それもガラージやクラシックと呼ばれる往年のアンセムでみんな歓喜！ みたいなところがあるけれど、実際はそれだけじゃなくて約9時間のランデブーの中では今っぽい曲もかかるし、全然知らない昔の曲もかかる。
お決まりはお決まりでちゃんとやる。だからこそ定番と言えるお家芸が成立し、お客さんを喜ばせ＆泣かせる一方でちゃんと変化＆進化もしてる。長い時間をかけて積み重ねてきたものをあくまで少しずつ、その変化を誰もが自然と享受できる形で変わってる。そして、年配の方や若者もそれぞれ脳と体に音楽、ダンスミュージックの歴史と深み・面白みを刻んでいく。それはもはやダンスミュージックの生きる講義というか、3人の姿はまさにマスターで、とりわけ3人で楽しそうに話してる姿を見て何を話してるのかとても気になりました。
相変わらず都心のビル群を横目に＆夕陽に照らされるシチュエーションも最高だったし、今年も楽しかったBody＆SOUL。ぜひ来年もJoe、Danny、Françoisの3人には元気な姿を見せてほしいし、ここでしか会えない人たちと2026年もまたここで会えたらいいな！
https://x.com/bodyandsoul_jpn