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不要ゆず、地ビールに 獣害対策で生徒らが収穫

タウンニュース

猿などに食べられないようゆずを切る生徒

下恩方町にある聖パウロ学園高等学校(小島綾子校長)の生徒らが12月12日、獣害対策のため個人宅に実ったゆずを収穫した。ゆずの一部は来年、高尾ビール株式会社(初沢町/池田周平代表取締役)の商品に使われる予定だ。

猿やイノシシなどにより、農作物や人間の生活に被害を及ぼす獣害。実った果樹などをそのままにしていることが誘因の1つだと言われている。

そこで八王子市では昨年から、学校や町会と協働で、収穫予定のないゆずの収穫を生徒が手伝う取り組みを始めた。昨年は上恩方町の農園で約120キログラムを収穫。市が買い取り、学校給食として市内の児童・生徒たちに提供された。

足場悪くとも「楽しい」

今回、要請のあった上恩方町にある個人宅に向かったのは、同高校の有志生徒約50人。斜面に植わっていたゆずの木13本はこの日のために切り倒されており、生徒たちは足場の悪い中、一斉に作業を行った。黙々とハサミを動かしていた女子生徒は「木についているトゲが怖いけど、切るのは楽しくて熱中する」と話し、ゆずをビールにすると聞いた男子生徒は「商品ができたら飲んでみたいけど」と残念がった。

小島校長は「こういった楽しい体験を入口にして、獣害という地域課題を知るきっかけにしてほしい」と期待する。収穫に同行した高尾ビールの池田代表は「来年3月頃に商品を発表したい」とあいさつした。

収穫後、生徒たちには事前に獲ったゆずでつくったジャムが振る舞われた。この収穫会は別日にも他の住宅で行われ、恩方中学校の生徒が参加している。市獣害対策課では「合計700キログラムぐらい収穫できたのでは」と話している。

聖パウロ学園の生徒に振舞われたゆずジャム

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