主将奮闘記 大分トリニータU-18 高橋七皆(大分東明3年) 【大分県】
昨季の、あと一歩のところで負けてしまった試合での悔しさを胸に、今年はキャプテンとしてチームを背負う。大分トリニータUー18の高橋七皆(ななとも)は、静かな熱を内に秘め、攻守に顔を出す「走れる司令塔」として存在感を放つ。目標はプレミアリーグ昇格、そしてクラブユースでの躍進。そのまなざしはすでに、次の高みを見据えている。
Q:今年のチームの特徴をどう見ていますか?
一見、クールで軽い感じのように見えるかもしれないけど、意外と負けず嫌いで熱い選手が多いんです。個性も強いし、それぞれの特徴を生かしながら全体としてうまく機能させていくサッカーが、このチームのスタイルですね。
Q:昨年との違いは?
選手のタイプは違うけど、チームの雰囲気自体は昨年からいい意味で変わってないと思います。良い空気感を保てています。
Q:昨年から公式戦に出ている選手として、どうチームを引っ張っていきたいですか?
昨年のプリンスリーグやクラブユースでの経験を生かして、練習の強度や球際の意識など、基準になる部分を示せるように意識しています。経験をチームに還元したいです。
Q:昨年は惜しくも届かなかった結果が多かったと思います。リベンジの気持ちは強い?
めちゃくちゃあります。クラブユースもリーグも、最後のあと一歩の部分で負けてしまった。だから今年は絶対に両方で結果を残したいと思っています。
Q:その「あと一歩」を詰めるために必要なことは?
やっぱり練習からの姿勢ですね。全員がどれだけ向上心を持って取り組めるか。自分も日々の練習から意識しているし、全員が同じ方向を向いていくことが大事だと思います。
Q:個人としてはどんなプレーで貢献したいですか?
運動量や球際の強さで、攻守両面に顔を出して、ゴールやアシストにも絡めるようなプレーを増やしていきたいです。
昨年から試合に出ている高橋七皆
Q:キャプテンになった経緯と、今の気持ちは?
今年の1月末に監督から「キャプテンをやってくれ」と言われました。正直、初めての経験で最初の1カ月は本当に難しかった。でも仲間が支えてくれて、今はだいぶ慣れてきました。
Q:理想とするキャプテン像は?
昔の選手ですけど、(元スペイン代表の)プジョルみたいな、熱さでチームを引っ張れるキャプテンになりたい。僕も結構感情的になりやすいタイプなんです。
Q:今年のチームの見どころは?
足元の技術がある選手が多いので、遊び心のあるプレーや、積極的なチャレンジに注目してほしいです。
Q:プリンスリーグでは強豪校との試合が続きます。意気込みは?
特に高体連の強豪校との対戦は燃えます。迫力のあるチームと対戦するのが好きなんで、絶対に勝ちたいですし、勝ったときの達成感は格別です。
Q:今季の目標と、それに向けて必要なことは?
チームとしては「プレミアリーグ昇格」と「クラブユース選手権ベスト8」。そのためには、技術や判断など、細かい部分のミスをなくすことと、戦術の積み上げが必要だと思っています。
Q:個人として目指す選手像は?
ゲームの流れをつくるだけじゃなくて、試合を決める、守る、全部できる選手になりたいです。
プレミアリーグ昇格とクラブユース8強入りを目指す
(柚野真也)