【過去最多】不登校34万人時代…「TikTok」主催の「不登校生動画甲子園 2025」 目玉は「個別講習・相談会」
不登校児童が過去最多の中「TikTok(ティックトック)」が若者を支援する取り組み「不登校生動画甲子園 2025」を開催。学校に行けない・行かない子どもたちのための全国大会について紹介する。
【不登校から社会へ出た実例】義務教育・勉強はどうなる? 専門家が解説不登校生「動画」で思いを発信
不登校の児童は34万人を超え過去最多。学校へ行けない子どもたちの数は、11年連続で増加しています。(文科省調査)
年々増える不登校の子どもたちへ、社会はどう関わっていくべきか。また、子どもたち自身も、社会とどう関わっていくのかが大きな課題です。
そんな中、若者世代を中心に人気のショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」が、不登校生を支援する取り組みを始めています。
TikTokと不登校生動画甲子園事務局が主催する「不登校生動画甲子園 2025」では、不登校を経験した10代の子どもたちを対象に、ショート動画を募集。自らの思いや表現を自由に発信するための場となる、不登校当事者のための全国大会です。
昨年度の「不登校生動画甲子園 2024」では、「学校に行きたくない君へ」をテーマに動画を募集し、全国から多数の作品が寄せられました。また、中川翔子さんら著名人が審査委員をつとめ、東京都現代美術館で授賞式を開催し話題となりました。
動画づくりを通して「自分の価値」に気づいて
今年2025年の募集テーマは「不登校で見つけたこと」。
動画甲子園の発起人で運営もつとめる、不登校ジャーナリストの石井しこうさんは、こう語ります。
「動画づくりを通じて、『自分に価値がある』と気づいてもらえたら幸いです。その第一歩を、全力で応援します」
作品募集に際し、特別プログラムも実施。個別に審査委員が動画制作の相談に乗ってくれる、というものです。
「今年の一つの目玉は『個別講習・相談会』です。大会にただ動画を投稿するだけではなく、自身のアイディアや実際の動画を審査委員が個別に相談に乗り、アドバイスやフィードバックをする講習会です」「『動画にするには不安がある』『思いはあるけど伝える方法がわからない』、そんな思いを抱える10代にこそ、この会を活かしてほしいと考えています」(石井さん)
今年はどんな作品があつまるのか、期待が高まります。