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芦ノ湖から裾野・深良地区に水を!江戸時代、1.2kmを手作業を手で掘った水路「深良用水」。先人讃え4月27日に祭りも開催

アットエス

世界かんがい施設遺産にも登録されているコメ作りの救世主

静岡県東部に位置する裾野市の深良地区。「コシヒカリ」や「きぬむすめ」などコメ作りが盛んです。この地域では、コメ作りに欠かせない水路を昔から大切に守ってきました。

深良地区に水を運んでいる「深良用水」です。

世界かんがい施設遺産に登録されているこの水路は神奈川県箱根町の芦ノ湖からおよそ1.2kmかけて水を引いています。

なんと、作られたのは355年前、江戸時代でした。この水路を通じて、町に水が流れているのです。

深良用水まつり実行委員会 田中正延会長:今は区画整理がされていますが、その昔は干ばつのために田んぼができない状態でした。農民の人たちは苦しみ、泣いていた。

富士山の溶岩流と火山灰に覆われたこの土地は水が地下に染み込みやすく、満足にコメを収穫できませんでした。

そこで、芦ノ湖から水を運ぼうと1670年、のべ84万人を動員し、開通したのが深良用水なのです。

この“のみ”を使って手作業で掘られました。完成したときは、感激のあまり、多くの人が涙したといいます。

毎年春、深良用水が完成した時期にあわせ、祭りが開催されています。当時の衣装を着て町を練り歩く仮装行列が目玉です。

深良用水まつり実行委員会 田中正延会長:もちろん今年も大々的にやりたいと思っています。先人の偉業を讃えるのが一番の目的です。

「深良用水まつり」で江戸時代から続く歴史を体感してみてください!

<DATA>
■深良用水まつり
開催日:4月27日(日)
時間:9:00〜14:30
会場:裾野市立深良小学校グラウンドとその周辺

(2025年4月19日放送)

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