中国不況が徐々に業績に影響 LVMHの2024年上半期は最終利益が2桁減
LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)は7月23日、2024年12月期の上半期(1〜6月)決算を発表した。売上高は前年同期比で1%減の416億7700万ユーロ(約6兆8767億円*)、営業利益は同8%減の106億5300万ユーロ(約1兆7577億円)、純利益は同14%減の72億6700万ユーロ(約1兆1990億円)と減収減益だった。
LVMHは6月末の時点で、全世界で6194店舗を展開している。そのうち2026店舗を展開しているアジア太平洋地域(日本を除く)が前年同期から2桁減の売上高で、特に中国での販売が苦戦した。最大のマーケットである中国国内の不況が徐々に業績に影響し始めており、第3四半期も余談を許さない状況が続く。502店舗を展開している日本は好調だった
部門別の売上高では、主力であるファッション&レザーグッズ部門は207億7100万ユーロ(約3兆4272億円、前年同期比2%減)、ワイン&スピリッツ部門は28億700万ユーロ(約4631億円、同12%減)、パフューム&コスメティックス部門は41億3600万ユーロ(約6824億円、同3%増)、ウオッチ&ジュエリー部門は51億5000万ユーロ(約8497億円、同5%減)、セレクティブ・リテーリング部門は86億3200万ユーロ(約1兆4242億円、同3%増)だった。
LVMHは2024年の上半期決算について 「厳しい環境にも関わらず良い結果だった」としている。
*1ユーロ=165円換算(7月25日時点)