究極の「リベンジ・ノワール」冒頭シーン映像5分が特別解禁 監督からのコメントも到着『リボルバー』
2月28日(金)から公開となる映画『リボルバー』冒頭シーン映像5分が特別解禁された。
登場人物すべてが悪党! 失われた金と名誉を巡る韓国リベンジ・ノワール
『新しき世界』『アシュラ』など、幾多の韓国ノワールの傑作を送り出している制作会社サナイピクチャーズが新たに放った渾身の一作。それが究極のリベンジ・ノワール『リボルバー』だ。
警察内の汚職スキャンダルに巻き込まれた刑事スヨンは、恋人の罪を被る見返りに大金をもらう“約束”をし、服役する。しかし出所した彼女の前には誰も現れなかった……誰が裏切った!? 裏切り者に必ず約束を果たさせるため、そして人生を取り戻すため、スヨンはリボルバーを手にたった一人で決死の闘いに身を投じていく……。
登場人物は全員悪人、誰が敵で味方なのかもわからないスリリングなストーリー展開に観る者全てが引き込まれる、傑作ノワールのメガホンをとったのは、『無頼漢 渇いた罪』に続きチョン・ドヨンとタッグを組んだオ・スンウク。女性を主人公にした希少なノワール映画としても注目を集め、第33回釜日映画賞で作品賞、助演女優賞(イム・ジヨン)、撮影賞の3部門を受賞し、第45回青龍映画賞では5部門にノミネート。さらに第25回釜山映画評論家協会賞・大賞を受賞するなど賞レースでの注目も高い一本だ。
権謀術数渦巻く闇の世界をつき進んでいく主人公スヨンには、『キル・ボクスン』で本格的なアクションに挑戦したチョン・ドヨン。徹底的に感情を抑制し、全身に静かな迫力をみなぎらせた演技で新境地を開いた。共演には『江南Bサイド』のチ・チャンウク。強烈な怪演を披露し、韓国映画製作家協会賞で助演男優賞を受賞。さらに『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』のイム・ジヨン、『イカゲーム』のイ・ジョンジェ、『密輸 1970』のキム・ジョンスなど映画、ドラマで活躍する豪華キャストが集結し、先の見えない復讐劇に深みを与える。
本作の冒頭映像5分が特別解禁
今回、チョン・ドヨン演じる元刑事のハ・スヨンが、警察内の汚職事件の罪をかぶり、2年間の服役を終えて出所するところから始まる本作の冒頭映像5分が特別解禁された。
2年にわたる服役を終えた出所日、「目の下の傷はどうしましたか?」と刑務官に尋ねられ「浴室で滑りました」と静かに答えるスヨン(チョン・ドヨン)。続く尋問にも終始無表情で、「受刑者番号と名前を言ってください」「6593ハ・スヨン」、「出所後の住所は?」「ありません」、「ご両親の住所は?」「2人とも亡くなりました」、「出所後、居住する知人や友人の家は?」「ありません」と淡々と答え出所する。
すると刑務所を出たスヨンの前に一台の車が。
「出迎えなし?」と近づいてきたのは事件担当の検事。スヨンの恋人でもあった上司のイム課長(イ・ジョンジェ)の事件は集結し、「あなたは見捨てられた」と言い放つ。そこへ赤い車で姿を現したのはチョンマダムことチョン・ユンソン(イム・ジヨン)。
「何しに来た」「お出迎えに」「たかりに来たのか?」と訝しがる検事をよそに、スヨンに向かって親しげに「スヨンさん! (オンニ!)お久しぶり」と言葉をかける。二人のやり取りを無言で観ていたスヨンが「私を知ってる?」と尋ねると「覚えてませんか? インパクトのある顔なのに」「前にチョ社長の店で挨拶を」と続けるユンソン。
そして「ひどい恰好ね。まずは服を買わなきゃ」「乗ってください。行きながら話しましょう」とユンソンはスヨンを車に誘う……。終始冷たい表情のチョン・ドヨンと一癖ある大袈裟な表情をみせるイム・ジヨンが対照的な冒頭シーンだ。
この場面について、チョン・ドヨンは「イム・ジヨン演じるチョン・ユンソンが初めてスヨンを迎えに来る時、飛び回る蝶のように『オンニ!』と言った瞬間、空気が変わるのを感じた。その瞬間、ものすごいエネルギーを彼女から受け取って、“私の中で何ができるだろう”と考えていた気がする」とコメント。
この出会いをきっかけにスヨンの時間が動き出し、裏切り者への復讐、そして失ったものを取り戻すための孤独な闘いが始まっていく。名優チョン・ドヨンと現在話題のドラマ『オク氏夫人伝-偽りの身分 真実の人生-』でも注目のイム・ジヨン、この二人がこの後どういう関係になっていくのか、ぜひスクリーンで見届けてほしい。
監督からのメッセージ
さらに、日本の観客に向けてオ・スンウク監督よりメッセージも到着した。
オ・スンウク監督
20 年ほど前に、日本の映画『修羅雪姫』シリーズ、『緋牡丹博徒』シリーズを見て、女性主人公が男性の助けを借りずに一人の力で逆境を乗り越え、自分の望むことを得る映画を作りたいと考えていました。
チョン・ドヨンさんが一緒に映画を撮ろうと提案してくれた時、まさにこういう映画を作れるチャンスだと思いました。シナリオを書きながら、チョン・ドヨンさんがこれまでに出演してきた映画で見せていない新たな顔をこの映画で表現できればと思いました。
映画『リボルバー』は顔の映画です。そして本作は対話の映画でもあります。人物たちが顔と顔を合わせて対話する、その行間を通じて感情をじわじわと掻き立てながら人間の群像を表現する映画になっています。
『リボルバー』は2月28日(金)よりTOHO シネマズ日比谷ほかにて全国公開