たなワン隊員315匹に 犬の散歩がパトロール
犬の散歩をしながら飼い主が地域の見回りを行う、田名地区の防犯活動「たなワン安心パトロール」の登録隊員犬数がこのほど、315匹に到達した。隊員犬の証として配布される犬の首元に巻くバンダナや散歩用のトートバッグが目印となり、飼い主同士の会話から隊員犬の登録数が増えているという。
この活動は、犬の散歩を通じて小学生の登下校時の防犯や交通安全のパトロール、高齢者への声掛けを行うというもの。青色防犯パトロールのドライバーの高齢化が進む中、市民が参加できる防犯活動として2018年に始まった。主導するのは、田名地区地域社会福祉協議会と田名自治会連合会。
活動の指揮を執る田名地区社協内の独自組織、福祉ねっとわーく推進部会長の山本倫也さんは「散歩中、犬を中心としたコミュニケーションが自然と生まれ、高齢者への声掛けにもつながっている」と効果を実感している。隊員犬の登録をしている柴崎芳江さんは「散歩をすることで知らないうちに地域と協力できるので背負わず気軽に取り組める」と話す。
今後は活動の認知を向上させるため、公式LINEを活用した会報誌の配信を検討している。