40年ぶりに粉末の「ポカリスエット」を水に溶かして飲んだら、めちゃくちゃ美味くて青春がよみがえった!
夏が来れば思い出す。夏休みの部活の辛さと、ポカリスエットの味。今となっては常識だが、「ポカリは凍らせてはいけない」。だが、私が小学生の頃には、みんな水筒ごと冷凍庫でガチガチにポカリを凍らせていたものだ。
そんな私(佐藤)にとって思い出深く、いわば青春の味のポカリの粉を、久しぶりに水に溶いて飲んでみた。40年ぶりくらいに、自分でポカリの粉末を水に溶いて飲んでみたところ、ビビるほど美味くて、我が青春がよみがえったようだよ!
・青春の味
1980年発売開始のポカリは、その年の4月に245ミリリットル缶が、6月には1リットルの希釈用のパウダータイプが発売されている。
私が小学5年生でバレー部に所属していたのは、今からちょうど40年前。ということは、ポカリは発売からわずか5年で田舎(島根)の小学生の間でも定番になるほど売れていたということになる。
ちなみにその当時は、部内ではポカリ派とゲータレード派で2つに分裂していた。そんなゲータは2015年に日本市場から撤退している。あの当時ゲータ派だった同級生たちは、今何を思っているのだろうか……。
ポカリについての古い記憶を携えてはいるのだが、ポカリは決して過去のものではない。今でもその名を頻繁に目にする。テレビCMでよく見かけるし、時々奇抜な撮影方法のウェブCMが話題になるので、遠い存在になった気がしないのだ。
今でも身近な存在ではあるけど、小学生の時以来、パウダータイプを購入してポカリを作ったことがない。そこで、スーパーで1リットルの水と共に、パウダーを購入してみた。
作り方についてはもはや説明するまでもないだろう。パウダーを水に入れて溶かすだけである。1リットルの水のボトルに、そのまま入れると水があふれてしまうので、少しだけ水量を減らしてからパウダーを投入。
粉が沈殿しないように上下を返して、ゆっくり揺すりながら中身を混ぜる。それだけで完成だ。
コップに注いで飲むとしよう。この日、編集部にいた羽鳥と原田と乾杯だ。
51歳の私、45歳の羽鳥、41歳の原田。微妙に年齢の違う3人ではあるが、3人に共通していることがある。そう、我々はみな、ポカリを飲んで青春を過ごしている。
3人の青春に乾杯!
2人も久しぶりに飲むという粉末のポカリ。はたして、その味をどう感じるのか?
羽鳥「あ、美味いね」
原田「美味いっすね。久しぶりに飲むと」
そう、美味いのだ! 乾きを潤すのに最適。とくに今日のような猛暑日には、身体の隅々にまで浸みこむような満たされる感覚がある。あえて言おう、「馴染む、実に馴染むぞ!」。
この日、私はちょっと理由があって、食事を絞っていた。おかげで、乾きと空腹を感じていたのだが、ポカリのほのかな甘さで空腹も和らげられている気がした。
読者にも私と同世代、すなわち青春ポカリ世代がいるはずだ。ぜひ、久々に粉末ポカリをを水で溶いて飲んでみて欲しい。思っている以上に美味いうえに、あの頃の輝きが脳裏に蘇るはず。暑い日のポカリはマジでうめえ!
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24