【リアル給与明細】30歳、福祉支援員。今の収入で家は買える?計画方法を教えてください【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【30歳 福祉支援員】
【リアル給与明細】30歳、福祉支援員の場合
プロフィール
30歳、女性
福祉支援員
▼現状
仕事内容は、心身に困難を抱える方の就職支援業務・運営責任者。
労働時間は月153時間、残業は44時間程度。
ボーナスは60万円程度。
【相談内容】平均年収が低い業界の中では、お給料はもらえている方だと思っています。マイホームなどの大きな買い物をするためには、どうやって購入計画を立てれば良いのでしょうか?
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約466万円になります。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の社会福祉専門職業従事者の平均年収は約385万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
質問者さんのお給料額は、ご自身でも感じていらっしゃる通り平均よりも高い水準と言えそうです。
夢のマイホームを現実に!資金計画の基本
質問者さんは、マイホームといった大きな買い物に対して、どのように購入計画を立てればよいのかお悩みなのですね。
無理のない購入計画を立てるためのステップをご紹介します。
ステップ①購入予算を決める
家の価格は年収の5〜6倍以内が目安です。
住宅ローンを組む場合、毎月の返済額が手取り収入の25%以内に収まるか確認しましょう。
欲しい家を決めてから購入計画を立てるのではなく、予算を決めてからその範囲内で買える家を探すようにすると、無理なローンを組まずに済みます。
ステップ②住宅ローンの借入額を試算する
金融機関のシミュレーションを活用し、無理のない返済額を確認しましょう。
住宅ローン以外にも固定資産税や修繕費などの維持費がかかるため、長期的な視点で考えることが重要です。
ステップ③頭金&生活防衛資金を確保する
物件価格の10〜20%の頭金を用意すると、ローンの負担が軽減されます。
また、家を買うと急な出費が増えるため、最低でも生活費1年分程度の貯蓄は確保しておきましょう。
ステップ④タイミングを見極める
「賃貸で家賃を払うなら買った方が得」と考えがちですが、転職やライフプランの変化も考慮して検討することが大切です。
将来的に売却や賃貸に出す可能性があるなら、資産価値の高い間取りやエリアを選ぶのもポイントですよ。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりも高い水準です。
・マイホーム購入のためには「予算を決める」「借入額を試算する」「頭金と生活防衛費の確保」「購入タイミングの見極め」の順に計画を立て、無理のない資金計画を立てましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。