【鎌倉市】新庁舎整備予算、盛らず 31議案を12月議会に提出
鎌倉市は11月25日の定例記者会見で、12月4日(木)に開会する鎌倉市議会2025年度12月定例会に、12月補正予算案などを提出すると発表した。松尾崇市長が「重要課題」として進める新庁舎の整備に向けた基本設計等に係る補正予算案は盛り込まれなかった。
同定例会に市は、補正予算3件、報告4件など、31議案を提出する。
一般会計補正予算は5329万9千円を計上し、補正後の一般会計の総額は820億6808万5千円となる。
条例については、いじめの防止等のための対策について基本理念を定めるとともに、いじめの防止、早期発見および対処のための対策など必要な事項を定める「市いじめ防止対策推進条例の制定について」や、林野火災の予防について、火の使用制限や火災と紛らわしい煙等を発するおそれのある行為等の届け出について規定の整備を行う条例などが盛り込まれた。
10月の市長選で、「スピード感をもって進める」とした新庁舎の整備について松尾市長は、「さまざまな調整中」とし補正予算案を盛り込まなかった。しかし、12月定例会に「追加提出を含め検討、調整している」とした。
中国2都市欠席に「残念」
12月2日(火)に鎌倉芸術館で開催される、東アジア文化都市事業の閉幕式に、中国・マカオと湖州市の2都市が欠席する見通しだ。定例記者会見で松尾市長は「欠席は残念だが、これまでの交流が無駄になることはない。引き続き交流を図っていければ」と話した。
同事業は、日中韓文化大臣会合での合意に基づき、日中韓3カ国の文化交流を深めるのが狙い。約1年を通してさまざまな事業を行ってきた。
中国・湖州市は10月に「予算の都合で出席できない」と確認。参加を求める文書を送付したが、11月25日時点で回答はない。マカオは「業務多忙」を理由に欠席連絡があった。12月にマカオの閉会式に出席予定だった鎌倉からの派遣団も、「イベントプログラムの見直し」を理由に断られている。