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「自作毛鉤で挑む初テンカラ釣り!」千早川マス釣り場でニジマス5匹キャッチ【大阪】

TSURINEWS

自作の毛鉤でニジマスを釣る(提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)

YouTubeの動画をきっかけに逆さ毛鉤を自作し、ヘラ竿+レベルライン3.5号+フロロ0.6号で千早川マス釣り場のニジマスに初テンカラで挑戦した。高水温で渋い時間帯は苦戦したが、ラインコントロールを掴んだ夕マズメに反応が一変し連発、最終的に5匹を手中。自作毛鉤の手応えを得た。

毛鉤を巻いてテンカラ釣り

先日、YouTubeで「日本の伝統的な釣り」に関する動画を見ていると、テンカラ釣法に関することが流れており、久しぶりに毛鉤を巻いてみたくなった。

唐突に作りたくなったといっても、専らルアー専門の筆者の周りに素材はなく、まずは素材の購入からスタートすることになった。

中学生の頃、友人と毛鉤談義になり、その時は父親が持っていた「天野勝利のテンカラで本流を攻める」というビデオテープを見て見よう見真似で毛鉤を作っていたが、実践投入されることなく終わってしまった。

しかし、経済力(決してお金持ちではない)や行動力もついた現在、なつかしさもありチャレンジしてみることにした。

試行錯誤で毛鉤完成

まずは素材探しに一苦労。フックは比較的手に入りやすかったが、ボディーとなるキジの毛などが私の住む大阪では取り扱っている釣具店はあまりなく、結果Amazonで購入することとなった。とりあえず道具はそろったので、次のステップに移行できそうだ。

私が作ってみようと思った毛鉤は、件のビデオで見た逆さ毛鉤で、通常の毛鉤に比べて釣り人自身の操作で動きを付けられる点や、バイスを使用せずに比較的簡単に巻ける点に魅力を感じたからだ。

中学生以来の自作。時折YouTubeを参考にしたり、古い映像を思い出したりで試行錯誤。何とか毛鉤の完成にこぎ着けたが……果たして釣れるのか。実戦投入してみることにした。

自作の毛鉤(提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)

千早川マス釣り場で実釣

休日のお昼からホームの千早川マス釣り場へ釣行。いつも通りルアーでスタートする。気温は秋っぽさを感じるようになってきたが、まだ水温が高いせいか、かなり厳しい。

管理人の田中さんとお話をしていると、フライフィッシングの人はあまりの厳しさに午前中で帰ってしまったらしい……。前途多難な毛鉤デビューになりそうだ。

とりあえずルアーエリアに入り活性をチェックしてみる。やはり日中は厳しいが、0.4~0.6gのマイクロスプーンを駆使するとポツリポツリと地の魚は釣ることができた。放流まではルアーで狙い小休止。さてテンカラ釣りにチャレンジしてみることとしよう。

ヘラ竿でテンカラに挑戦

今回は時間的にテンカラの専用ロッドは手に入らなかったが、代わりに頂き物のヘラ竿を使ってみることにした。テンカラ竿のようなハリや調子ではないが、キャストはできそうである。

そこに釣行直前に釣具店で購入した3.5号のテンカラ用レベルラインを結び、ハリスは0.6号のフロロカーボンを接続する。ロッドは10尺(3m)なので、レベルラインを3mとしてハリスを矢引き(1.5m)ほど取りセット。

結んでみると意外といけそうな雰囲気がしている。ロッドを振ってみるとピシッとは飛ばないが、ある程度の飛距離と誘いはできる。とりあえず1匹を釣ってみよう。何度か打ち返して狙いのポイントへ入れてみる。

毛鉤にニジマスヒット!

毛鉤の着水に気づいたニジマスが寄って来るが、手前でプイッと横を向いてしまう。毛鉤に対してシビアなのか、初心者の私の腕が悪いのか定かではないが、かなり厳しい洗礼である。

何度か繰り返していると、ラインが綺麗に入れられるとマスの反応もよく見に来てくれる。あとは誘いを掛けた方が良いのか?それともナチュラルに流せばいいのか?両方の動きを試しているとヒット!初ヒットだ。

動画のように見よう見真似で合わせてみると……プツンとラインだけが返ってきた。あれ!?アワセ切れ?ヘラ竿の反発力が思っている以上に強く、普通の合わせ方では強すぎるようだ。

アワセ方のコツがわかってきた

しかし、何度合わせても糸切れを起こす。アワセの強さがわからない。ここは一つ、竿のバネを上手く利用して合わせてみよう。新しい毛鉤を結びなおして再度投入していると、すぐにまたバイトが出た。

今度は糸を張る程度に合わせて、魚の重さに合わせて竿の曲がりを利用して引くと、無事切れずにフッキングできた。初めてのテンカラでの釣果を得ることができた。

テンカラでの初釣果(提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)

夕マズメに入り活性が上がったのか、着水する毛鉤に盛んに出るようになった。このタイミングで連続ヒットが続く。もう少し秋が深まれば、昆虫のハッチも多く出てきてさらに活性は上がるだろう。

そうこうしている間にストップフィッシング。初めてのテンカラで5匹は会心の出来であった。今後は新しく毛鉤を作成することと、本格的なテンカラ竿の購入を目指すことになりそうだ。

<福岡崇史/TSURINEWSライター>

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