「お歳暮初心者」が伊勢丹新宿店でお歳暮を頼もうとしたけど、一瞬で心が折れた
皆さん、お歳暮のご準備はお済みでしょうか? そういう私(佐藤)はなんと! 人生で1度もお歳暮を贈ったことがない、恩知らずなのであった!
……いやはや、お恥ずかしい。高らかに宣言するようなことではないけど、気づけばこの歳まで、その風習を実践することなく、社会生活を送ってしまっていたのだ。
これではいかん! でも、やり方がよくわからん! ってことで、伊勢丹新宿店に行き、特設の「お歳暮ギフトセンター」で手ほどきを受けようとしたところ、一瞬で心が折れた……。
・お歳暮初心者、伊勢丹に行く
毎年この時期になると、私自身考えないわけではない。お世話になったあの人へ、何かを贈ろうかと思うのだが、なにしろ贈ったことがないために、何を贈ったら良いのかわからないのだ。
「食品なら喜んでもらえるかな?」 いや、もし選んだものが嫌いだったらどうしよう……。「日用品ならお役に立てるかな?」 いや、そんなのいつでもどこでも買えるしな……。「カタログギフトなんてどうかしら?」 いや、それじゃあ選んだものをあげたことにならないだろ……。
何をあげたらいいのか、よくわから~~んッ!!!!
となって、毎年見送ってしまうのである。だが、もう50代だぞ。贈り物ひとつ選べずにお歳暮を見送るなんてさすがに失礼すぎないか? せめて、Yoshioには何か贈るべきではないだろうか。
だって、こんなポンコツな50代を使い続けてくれてんのに。彼には感謝しかない。彼と出会わなければ、私は本当にどうなったか分からないような暮らしぶりだったのだ。ちょうどこの日が誕生日で、私は52歳になった。区切りがいいから、今日を境にお歳暮を贈らない人生とはおさらば!
伊勢丹新宿店のお歳暮ギフトセンターは会員先行が11月12日から。一般は14日からやってるらしい。ここで、一気にお歳暮の疑問を解決。世間知らずで恥ずかしいなんて言ってる場合じゃない! おれはお歳暮初心者をやめるぞ、ジョジョーーーッ!!
よし、来ましたよ、伊勢丹に。
普段よりデカく見えるのは気のせいかな~。お歳暮を克服せんとする私にとっては、攻略すべきラスボスのように見えてしまう。打ち倒してやる! にっくきお歳暮!!
さて、6階の催事場に設けられた特設センターは、私が考えるよりもずっと広かった! てっきりギフトサロン的な感じで、こじんまりとしているのかと思ったら、入口にサンプルコーナーがあり、その向こうに待合席。さらにその向こう側に承りカウンターがあった。
うわ~、待合席にめちゃくちゃ人がいて、みんな番号を呼ばれるのを待ってる。「お待たせしました、〇番の方~」って呼ばれる様子は、携帯ショップや役所、病院みたいじゃないか。
もっと気楽に相談できると思ったのに、多忙すぎてスタッフの緊張感、ハンパない! そんな状況なのに、こんなおっさんが「実はお歳暮、贈ったことないんですよね~」なんて、言いづらいじゃないの。
どうしよう~……。ふと、整理券番号を発見するマシンが目に入った。そこに現在待っている人の数が表示されているのだが、その数字を見て心が折れた……。
「現在の待ち組数、98組」
100人も待ってんの!? iPhone行列かよ! 新しくオープンするドーナツ屋みたいじゃないか!? まさか、ここまで需要があるとは思いもしなかった。これが噂に聞く「お歳暮商戦」というヤツか。
もっとも激しい状況の最中に、お歳暮初心者は来てしまったようだ。「ここはまだお前の来るところじゃない」って空気を感じるぞ……。
後に専用サイトを見ると、混雑状況を確認できた。私がいた時間よりも空いているが、それでも伊勢丹新宿店は17時過ぎの段階で49組待ちだった。
お店で注文するのはやめておこう。私みたいな素人は、オンラインストアで注文すべきだな、きっと。それにしても何を贈って良いのやら。う~ん……、今年も見送るか。
参考リンク:伊勢丹[1、2]
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24