怪しいぞノーマン・オズボーン、「スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド」では敵なのか味方なのか?
『スパイダーマン』ノーマン・オズボーンといえば、ピーター・パーカーにとって最も複雑な宿敵の一人である。高校の親友ハリーの父親にして、オズコープ社の社長であり天才科学者。ピーターが憧れる大人であるはずだが、グリーンゴブリンとしての狂気に呑まれたノーマンはスパイダーマンを苦しめることになる。
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新アニメ「スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド」では、ノーマンがピーターのメンターとして登場する。劇中では、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でトニー・スタークがピーターの元を訪問する場面がリフレインされ、ノーマンはピーターの素質を見抜いてオズコープ社のインターンに特別待遇で招待した。
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今の所、ノーマンはピーターにとって憧れの存在として登場しているが、我々は彼の正体を知っている。今後、ノーマンはグリーンゴブリンとなってスパイダーマンの前に立ちはだかる可能性が高い……はずなのだが。
「ノーマン・オズボーンがピーター・パーカーのメンターであると聞けば、それはマズいぞとすぐに直感するでしょう。今回のノーマンを作るにあたって、その点と大いに戦いたかったのです」と、シリーズ制作のジェフ・トランメルは、今作のノーマン・オズボーンは一味違うと米に話す。「私たちの間には、ノーマン像に対する先入観があると思います。これがノーマンという人物なのだという歴史が60年もありますからね。しかし、私たちのノーマンは、出会った瞬間に違いがわかる。私たちのノーマンには違ったニュアンスがあります。ノーマン・オズボーンの威厳と力を持ちながらも、違ったやり方を取っているんです」。
つまり今作のノーマンは、善人として扱われることがあるかもしれない。トランメルは米による別のインタビューで、「物語が進んでいき、今作のノーマンのことがわかっていくにつれて、“あれ?彼はあのノーマンになっていくのか?それとも今回は違うのか?キャラクターの歴史による先入観だったか?”と気になり始めるでしょう」とも紹介している。
配信されている第2話で、すでにノーマンはスパイダーマン/ピーター・パーカーの核心に迫ろうとする。スパイダーマンのコミック史上最大のヴィランである彼は悪巧みを考えているのか、それともこの時点では単に若者を保護したいと考えているのか?トランメルの発言も相まって、なかなか読めない。
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そんな謎多きノーマンの本国版声優を務めるのがコルマン・ドミンゴ。トランメルは、ドミンゴの複雑な表現がノーマン像に深みを与えていると称賛する。
「コルマンは、ノーマンのセリフ全てにニュアンスレベルの表現を素晴らしく加えています。彼は本心で言っているんだなと思わせてくれるし、一方心の中では、本当かな?とも思わせてくれる。彼の言う事全てに二重の意味を持たせるような素晴らしい形でキャラクターを理解しているんです。」
果たして、ノーマン・オズボーンの腹づもりとは。我々の先入観はどのように弄ばれるのか。「スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド」はで配信中。
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