犬が怒ってしまう絶対にやってはいけない行為4つ 余計なストレスを与えないために知っておくべきこと
犬が怒ってしまう絶対にやってはいけない行為
犬が怒ってしまう行為でも、飼い主さん自身は悪気鳴くおこなってしまっているものも少なくありません。
ここからご紹介する行為や行動を確認して、愛犬との関わり方を一度見直してみてください。
1.遊びや食事の邪魔をする
動物にとって「物を食べる」ということはとても大切な行動で、本能が最も出やすいことでもあります。
食べ物が関係するときだけ犬同士での喧嘩が起こったり、普段は温和な犬が攻撃的な様子を見せたりすることがあると言われています。
そのため、食事中やおやつを食べているときなどに、なでたり抱き上げたりして邪魔をすると、ほとんどの犬は不快に感じます。すぐに怒り出す犬もいますし、多少我慢したあとに怒り出す犬も少なくないでしょう。
また、それと同様におもちゃなど犬自身が大切にしているものを取り上げたり、犬に与えたスペースに侵入したりすることで怒る犬もいます。
もちろん、食べ物やおもちゃがある状態でも人に対して攻撃的な態度を取らないように、トレーニングをすることは必要です。しかし、「犬は何をされても怒ってはいけない」と教えるのではなく、飼い主さんが犬の気持ちに配慮することを前提にして、ある程度の我慢を教えることが大切なのです。
2.からかう、失敗を笑う
愛犬の失敗や面白い行動を見ると、飼い主はとても可愛らしく感じて思わず笑みがこぼれることでしょう。
しかし、犬は自分の失敗を笑われるとプライドが傷ついてしまうことがあり、飼い主さんに対して敵意を持つようになったり怒ったりすることがあるので注意が必要です。
また、犬の面白い表情や行動が見たいからといって、ちょっかいを出してからかうような行為をするのもいいことではありません。そうしたことが続くと、犬はフラストレーションを溜めてしまうので、必要以上にからかうことは避けてください。
3.驚かせる
犬は何かの拍子に驚いたとき、予想外の反応をしたり不可思議な表情を見せたりします。上記の失敗と同様に、犬がびっくりした様子を「面白くてかわいい」と感じる飼い主も少なくありません。
しかし、そうした反応を見たいがために、わざと驚かせるような行為をするのはNGです。
「飼い主がいつ何をしてくるかわからない」という不信感を持つようになり、自宅で安心して過ごせずストレスを感じるようになってしまうこともあります。
4.過度にかまう
犬と飼い主さんのスキンシップはとても大切なもので、お互いの関係性を良好にするだけでなく、犬の精神を安定させるためにも役立ちます。
しかし、愛犬との触れ合いは「いつどんなものでもいい」というわけではありません。タイミングや方法を間違えれば、犬を怒らせてしまい、関係性を悪くしてしまう可能性もあるので注意しましょう。
特に、犬が寝ているときや食事などほかのことに夢中になっているとき、不必要に触れたりかまったりすることは避けてください。そうしたときにスキンシップを求められても、犬は不快感やストレスを感じることが多く、怒って飼い主さんを遠ざけようとすることもめずらしくありません。
また、愛情があるからこそ、ハグやキスなどのスキンシップをする飼い主さんもいますが、こうした触れ合い方を好まない犬も多くいます。スキンシップを取るときには、犬の反応をよく確認して、適切な距離感や触れ合い方を考えることが大切です。
まとめ
犬が飼い主さんに対してストレスを感じたり怒ったりする理由は、ここで紹介してきた通り様々なことが考えられます。
もちろん、犬の気質や個性、飼い主さんとの関係性はそれぞれ違うため、同じ行動に対しても怒る犬と怒らない犬がいるのは当然です。
大切なのは、日頃から愛犬の様子をしっかりと観察して性格を見極め、どんなことを不快に感じるかを知ることだと思います。一番身近にいる飼い主さんだからこそ、愛犬が喜ぶ接し方ができるはずです。
(獣医師監修:寺脇寛子)