弁財天と不動明王 絵で見る江戸の信仰 浮世絵館で13日から
辻堂神台の藤澤浮世絵館で11月13日(水)から企画展「江戸の祭神弁財天と不動明王」が開催される。午前10時から午後7時まで。
江戸時代に流行した江の島の弁財天や成田山の不動明王への信仰にまつわる作品を64点展示する。東海道コーナーでは「江戸の祭神」をテーマに、不動明王が描かれた「御影(おみえ)」と呼ばれる当時のお札や二代目歌川広重の『江戸名所四十八景』のうち寺社の描かれた作品が並ぶ。藤沢宿コーナーでは、平安時代に描かれた寺社の縁起やご利益など描いた絵巻物を、明治時代の画家・猪飼嘯谷(いかいしょうこく)が写した作品が展示され、当時の信仰の様子を読み取ることができる。
江の島コーナーでは、弁財天の開帳を見に訪れた群衆を緻密に描いた初代歌川広重『相州江之嶋弁才天開帳参詣群集之図』や『江の嶋弁才天開帳詣』を展示。企画展コーナーでは船橋市が所蔵する歌川国郷『成田山開帳参詣群集之夕景』や歌川国貞『七代目市川団十郎成田山参詣の図』などが並ぶ。
12月15日(日)まで開催。月曜と11月28日(木)から29日(金)は一部で展示替えのため休館。学芸員による解説は11月16日(土)と12月8日(日)に同館で開催。両日午前11時からと午後3時から。定員は各回30人で当日先着順。