【ボーナスいくら?】40歳、事務職。生活費で消える……。本当は娯楽にも使いたいです【FPが解説】
読者から寄せられた「ボーナス(賞与)の額」を大公開。はたしてこの年代・業種でボーナスが多いのか少ないのか、相談内容について改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【40歳 事務職】
【ボーナスいくら?】40歳、事務職の場合
プロフィール
40歳、女性
サービス業の事務職、年収350万円
一人暮らし
今年度の冬季ボーナス:昨年と変わらない見込み
【相談内容】ボーナスが入っても生活費の補填でなくなってしまいます。
「事務職は利益を生まない職種なので仕方ないのかもしれませんが、物価が高騰している中、今のボーナスでは足りません。本当はボーナスを貯金や自分へのご褒美に使いたいのですが、現状は生活費の補填でなくなってしまいます」
現在のボーナスは平均と比べると高い?低い?
同じ年代の平均と比べてみて
質問者さんと同年代である40〜44歳の、1年間のボーナス平均支給額は、約103万円です。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
同じ業種の平均と比べてみて
質問者さんと同じその他サービス業のボーナス平均支給額は、冬季・夏季とも支給額が約24万円となっています。
*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和6年2月分結果速報等)」
*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和6年9月分結果速報等)」
質問者さんのボーナス額は夏季・冬季合わせて40万円となり、年代別・業種別で見ても平均より少ない額といえるでしょう。
ボーナスをもっと楽しむ!節約とご褒美のバランスを取るコツ
質問者さんは、本当はボーナスを貯蓄や自分へのご褒美に使いたいのに、生活費の補填で消えてしまうことに不満を感じているのですね。
頑張って働いてもらったボーナスを、自分が満足できる支出に使うためのアイデアをご紹介します。
生活のランクを1割だけ落とす
無理なく節約するためには、生活用品やサービスの「ランクを1割だけ落とす」方法がおすすめです。
例えば、200円の食パンを180円の商品に変える、高品質なトイレットペーパーをお手頃なブランドに変える、4,000円の美容院を3,600円のサロンに切り替えるなど、小さな工夫でOKです。
こうした「1割減」を目安にランクを見直すだけで、生活の満足度をそれほど下げることなく、家計全体の支出を大きく減らせます。
ご褒美費を少額に設定して満足感を得る
ボーナスの一部を「小さなご褒美」に充てることで、無駄遣いを抑えながら満足感を得ることができます。
具体的には、少し高級なスイーツや、おしゃれなカフェでのランチ、普段は買わないちょっといいハンカチや靴下など、手軽に楽しめるものを選びましょう。
ご褒美が少額でも、「ボーナスをご褒美に使えた」という満足感を得られますよ。
まとめ
・質問者さんのボーナスは、平均より少ない額です。
・ボーナスを満足できる支出に使うためには「生活のランクを1割だけ落とす」「ご褒美費を少額に設定して満足感を得る」の2つの方法がおすすめです。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。