愛犬の元気がないときにしてはいけないNG行動5つ 飼い主ができる配慮や接し方、ケア方法までご紹介
愛犬に元気がないのはどういうとき?
愛犬の様子がいつもと違うと感じることはありませんか?
✔散歩を嫌がる
✔ご飯を残す
✔寝てばかりいる
✔反応が鈍い
✔名前を呼んでも無反応
✔遊びに誘っても興味を示さない
このような様子を見せると、飼い主さんは「元気がない」と心配になりますよね。犬が元気をなくす原因は様々です。
✔病気やケガ
✔ストレス
✔苦手なことや嫌なことをされるのを察知した
✔老化による筋力や体力の低下
✔混合ワクチン接種後の軽い副反応 など
様子を見ていても構わない状況の時に余計な対処をしたり、対処が必要なのにいつまでも様子を見ていたりすると、よくない結果になりかねません。まずは、愛犬の元気がないときにしてしまいがちな、NG行動を見ていきましょう。
愛犬の元気がないときにしてはいけないNG行動
1.強制する
無理に食べさせようとしたり、遊ばせようとしたり、寝ているところを起こそうとしたりして、強制的に元気にさせようとする行為はおすすめできません。
犬にも気分の上がり下がりはあります。ちょっとテンションが下がっている、疲れているなどの理由で一時的に元気がないだけの場合は、強制されることで益々テンションが下がったり疲労感が増したりすることもあるためです。
1日経っても様子が変わらない場合は、動物病院で診てもらう必要があるでしょう。特に水を飲まない場合、脱水症状を起こす可能性もあるため、1日待たずに診てもらった方が良いケースもあります。注意深く観察した上で判断しましょう。
2.放置する
犬は、飼い主さんが思っている以上に保守的な面があります。よって環境の変化に弱く、引越しや家族の増減、飼い主さんの生活スタイルの変化などからストレスを受け、元気がなくなることも。
愛犬の元気がないときに、こういった環境の変化に思い当たる節がある場合は、慣れるまで様子を見ることになるでしょう。しかし、それが放置にならないように注意してください。
ストレスが溜まり、体調を崩したり病気が悪化したりすることもあるからです。環境の変化が原因で元気がない場合は、留守番の時間もできるだけ長時間に及ばないようにし、いつも以上に愛犬の様子をしっかりと観察するようにしてください。
3.自己判断
飼い主さんの勝手な自己判断で、市販のサプリメントや、犬用の市販薬や以前処方されて残っていた薬を与えてしまってはいけません。愛犬の体調をさらに悪化させてしまう可能性が高いためです。
元気がないだけではなく、便が緩い、体重が減っているなど、明らかに体調が悪いことを示す症状が見られる場合は、自己判断せずに必ず動物病院で診てもらいましょう。
4.しつこくする
「元気付けよう」と、しつこく遊びに誘ったり構ったりするのもおすすめできる対応ではありません。飼い主さんご自身も、元気が出ないときに誰かにしつこくされたら、益々テンションが下がってしまうのではないでしょうか。犬も同じです。しつこくされると、飼い主さんへの信頼度が減ってしまう可能性もありますので注意しましょう。
また、元気がないからと甘やかしてしまうと、「ご飯を食べないと言うことを聞いてもらえる」のように誤った学習をすることがあるため、注意してください。
5.オロオロする
犬は、どんなときにも飼い主さんの言動をよく観察しています。元気のない愛犬を心配してオロオロしてしまうと、犬は余計に不安を感じてしまいます。飼い主さんは、どんなときでも落ち着いた態度で対応できるように心がけてください。
飼い主ができる対処方法
見える範囲内に静かな場所を作り休ませる
愛犬の元気がなくても、環境の変化、混合ワクチン接種後の一時的な副反応など、すぐに動物病院に連れて行かなければならないような状況ではないケースも多々あります。
その場合は、目の届く範囲に静かに落ちける寝床を作り、少なくとも新鮮な水はすぐに飲めるようにした上で、様子をしっかり観察してください。1日様子を見ても変わらない、さらに元気がなくなったという場合は、できるだけ早めに動物病院で診てもらいましょう。
時々優しく声がけしながら様子を見る
愛犬が元の元気な状態に戻るまでは、いつも以上に様子をよく観察すると共に、愛犬の不安な気持ちを払拭できるよう、時々優しく声がけしてあげましょう。ただし、愛犬からの要求になんでも応えてしまうような甘やかしは厳禁です。
他の症状が出ていないか観察する
元気がない原因に、病気やケガが隠れている可能性がありますので、下痢や嘔吐、体重減少、歯茎の色が白い、呼吸が荒い、震えている、体が熱いまたは冷たいなど、他の症状が出ていないかをしっかり観察し、異常が見られる場合はすぐに動物病院で診てもらいましょう。
違和感を感じたときには必ず記録する
「元気がないな」と違和感を感じた場合は、必ず記録しておきましょう。その後、他の症状が現れて動物病院に連れて行ったときにも、それまでの経過を正しく説明することができ、診断の役に立ちます。
自宅でのケア時はいつもと変わらない態度で
飼い主さんの不安な気持ちが愛犬に伝わらないよう、いつもと変わらない態度で冷静に対処しましょう。病気だという確信が持てなくても、心配な点がある場合はご自身の違和感を信じ、早めに動物病院に連れて行くことをおすすめします。
まとめ
愛犬の元気のなさが、軽いストレスや疲れなどからの一時的なものなのか、病気やケガが隠れているのかといった判断は、簡単にできるものではありません。
しかし、愛犬の異変にいち早く気付けるのは、飼い主さんだけです。ご自身の感じた「違和感」に自信が持てるよう、普段から愛犬を観察する習慣をつけるようにしましょう。