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100年以上神戸の港を見守る!?モザイクに佇む「灯台のようなもの」の意外な正体 神戸市

Kiss

神戸ハーバーランド(神戸市中央区)といえば、観覧車やおしゃれなカフェ、ショッピングモールなど、地元の人にはもちろん観光客も多く集まる人気のスポットですが…実はその中に、ひっそりと佇む灯台のようなものがあるって知ってましたか?今回は神戸っ子の私でも知らなかったレアスポット(?)を訪れてみました!

実はこの灯台には6枚の"国際信号旗"があしらわれており、4枚組みが「KOBE」。2枚組みが「UW」安全な航海を祈る、という意味があるんだそうですよ

灯台といえばこちらをイメージした人も多いと思います。この高浜岸壁にあるこの灯台はみなさん見たことがあるはず。実は「旧神戸港信号所」と呼ばれ、1990年に役目を終え、今の場所に移築、保存された由緒ある灯台。しかし今回の目的はここではないんです。

一番わかりやすかったので対岸からの景色でご紹介。こちらの赤丸が気になるスポット

その灯台のようなもの場所はモザイクの内側、海沿いをずーっと進むとよくわかります。

この塔に狙いを定め早速モザイクへ向かいます。一番近づこうと飲食店が立ち並ぶ3階へたどり着くと、赤い屋根の小さな塔が見えてきました。

神戸歴30年、何度となくモザイクを訪れていた私ですが「え、こんなところにこんなものが…?」と驚くほどにすらりと建つ塔は、周りとは少し雰囲気が異なるレトロな風貌。それもそのはず、この塔が作られたのは1914年(大正3年)で、もう100年以上も昔のことなんだとか。

極限まで近づいてみると望楼の土台部分からしっかりと見えて、その存在感に驚き

筆者がなんとなくここまで灯台だと思っていたこの建築物ですが、その正体は「望楼(ぼうろう)」といって、物見やぐらのように登って監視などをするもの。過去には港で入港する貨物船の監視塔として使われていたもので、今のモザイクの場所に移設されこの地へやってきたんだとか。

この望楼にかかった旗は「国際信号旗」と呼ばれ、海上ので船舶間通信に使われているもの。旗それぞれにアルファベットや数字の意味があり、読み解くと「WELCOME TO MASAIC」という信号になっているそう!なんとも粋なメッセージに気持ちが上がります♪

地元民だからこそ見逃しがちな神戸の景色に気付いて、さらに神戸について詳しくなれた気分。

買い物やおでかけの際にもし見かけたら、ベンチなどに腰かけて旗がなびくのをゆっくりと眺めてみてください。きっと神戸ならではの空気や時間の流れ方が感じられて、いつもと少し違った気分を楽しめるはず。


場所
神戸ハーバーランドumieモザイク
(神戸市中央区東川崎町1丁目6-1)

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