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適応障害とうつ病の違いとは?【眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話】

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適応障害とうつ病の違いとは?【眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話】

うつ病には症状が近い仲間が多い

「うつ病」は、気分の落ち込み、不安、焦り、食欲低下、眠れない、意欲・集中力の低下といったさまざまな症状が現れる病気です。これらの一連の症状を「うつ状態(抑うつ状態)」と呼び、いったん回復しても、再び「うつ状態」をくり返してしまうのが特徴となっています。

うつ病は精神疾患のなかでも、薬が「かなり」効く病気のひとつです。薬が効く精神疾患の代表例には、ほかに「統合失調症」と「双極性障害」などがあります。統合失調症は、脳内の神経伝達物質であるドーパミンの異常によって、幻覚や妄想が起きてしまう病気です。ドーパミンを抑えることで症状が改善します。双極性障害は、気分の浮き沈みが激しい病気で、極端に調子がよい「そう状態」が1カ月続いたと思ったら、憂うつで無気力なうつ状態が半年続くといった波をくり返すのが特徴です。気分安定薬などの薬物治療で症状が改善します。

うつ病ではないもののうつ状態になってしまう病気もあり、特定の季節のみうつ状態になる「季節性うつ病」、出産後にうつ状態になる「産後うつ」など、いろいろな仲間がいます。また、「適応障害」という障害もあります。うつ病と異なる点は、適応障害はストレスが原因で起きる病気のため、ストレスから解放されることで、比較的はやく元の健康な状態に戻りやすいという点です。

「うつ状態」になる病気

統合失調症

ドーパミンの異常により、考えや気持ちがまとまらず、幻覚や妄想などが起きる。

双極性障害

すごく元気な「そう状態」と、ひどく気分が落ち込む「うつ状態」をくり返す。

うつ病

原因不明の「うつ状態」に陥る病気。回復してもくり返すことが少なくない。

適応障害

基本的にはうつ病と同じで、「うつ状態」になる。ストレスが原因と考えられ、ストレスから離れると回復する。

うつ病の仲間

統合失調症の陰性症状のうつ状態双極性障害のうつ状態発達障害の二次障害としてのうつ状態不安障害からくるうつ状態季節性のうつ状態産後のうつ状態

うつ状態(抑うつ状態)とは?

気分の落ち込み不安焦り集中困難意欲低下思考制止食欲低下、食欲過剰入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒希死念慮、自殺念慮

うつ病以外の病気や障害でも「うつ状態」になってしまうことがある!

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話 』監修:益田 裕介

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