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【福岡】北山雅和 個展「TYPOGRAFFiTi 4-5」福岡・YUGEN Galleryで開催

イロハニアート

北山雅和 個展「TYPOGRAFFiTi 4-5」

グラフィックデザイナー・アーティストの北山雅和による個展「TYPOGRAFFiTi 4-5」が、12月13日(土)より福岡・天神のアートスポット《YUGEN Gallery FUKUOKA》で開催される。

北山雅和 個展「TYPOGRAFFiTi 4-5」

“言葉”を、物質として立ち上げる——《TYPOGRAFFITI》10周年


本展が展開するのは、北山雅和が2015年から継続して制作してきた立体シリーズ《TYPOGRAFFITI(タイポグラフィティ)》。
「タイポグラフィ(文字デザイン)」と「グラフィティ(落書き)」を掛け合わせた造語で、言葉そのものを“彫刻的に可視化”する試みだ。

アルミ板を用い、切り出し、曲げ、繋ぎ合わせることで組み上げられた文字たちは、もはや情報伝達の記号ではなく、感情や思想を宿す“物体”として空間に存在する。
今年で10周年という節目を迎え、「TYPOGRAFFiTi 4-5」では、これまでの集大成とも言えるシリーズの進化が目撃できる。

代表作《NO WAR》が、いま改めて突きつけるもの


展示の核となるのは、代表作《NO WAR》。
2022年に始まったロシアによるウクライナ侵攻、そしてガザで激化する紛争——
いまなお続く戦争と虐殺に対し、北山は「NO WAR」という言葉を、単なるスローガンではなく重さをもった“実体”としてこの世界に叩きつける。

アルミニウムの質量、光の反射、影の落ち方。
それらすべてが相まって、「NO WAR」という言葉は“読むもの”から“感じるもの”へと変わる。
この作品の前に立つことは、鑑賞ではなく、対話に近い体験になるだろう。

東京展の最新作+過去作約20点を展示


《FAME》TYPOGRAFFITI シリーズより

本展は、東京・ギャラリーAL(港区恵比寿)で開催された「TYPOGRAFFiTi 5 - letters, words, voices -」の最新作と、2023年に発表された「TYPOGRAFFiTi 4」の作品群から構成され、約20点の立体作品が展示される。

さらに本展では、福岡在住のタイプ・デザイナーである永尾仁とのコラボレーション映像も公開。
言葉・造形・映像が交錯する、インスタレーション的な体験も見どころのひとつだ。

《LOVE》TYPOGRAFFITI シリーズより

コーネリアス、フジファブリック…音楽とともに歩んできた表現者


北山雅和/Masakazu Kitayama

北山雅和は、アートシーンだけでなく、音楽カルチャーとも深く結びついてきたデザイナー。
コーネリアス、フジファブリック、OKAMOTO'S、ceroなどのCDジャケットを手がけ、J SPORTS「Foot!」や『GINZA』、NHK連続テレビ小説『カーネーション』のタイトルロゴも担当してきた。

ビジュアルデザインの第一線で活躍してきた彼が、「言葉そのもの」をアートの主役として成立させた点に、本シリーズの特異性と強度がある。

トークイベント&出店も——「言葉」を交わす場所へ


会期中にはトークイベントも開催される。

・12月14日(日)
 北山雅和 × 永尾仁

・1月14日(水)
 北山雅和 × 奥田知志(東八幡キリスト教会 牧師)

また、NEU!ALBUM(ダイニングバー)、三月の水(デリカテッセン)の出店も予定。

アートを「見る」だけでなく、言葉を交わし、食し、今年を振り返る場として展開されるのも、本展ならではの魅力だ。

開催概要


北山雅和 個展「TYPOGRAFFiTi 4-5」

・会場:YUGEN Gallery FUKUOKA

・会期:
 前期|2025年12月13日(土)~12月25日(木)
 後期|2026年1月7日(水)~1月19日(月)

・開館時間:11:00~19:00(最終日は17:00まで)
・休館日:火曜、冬季休業(12月26日~1月6日)
・入場料:無料
・在廊日:
 前期|12月13日・14日
 後期|1月14日・15日

※最新の在廊情報は公式Instagramを参照。
https://www.instagram.com/yugengallery.jp/

作品はオンラインでの購入も可能


展覧会と同時に、YUGEN Galleryの公式オンラインストアでも作品閲覧・購入が可能。
アートコレクターにとっても見逃せない機会だ。

【作品販売サイト(YUGEN Gallery)】
https://yugen-gallery.com/collections/masakazu-kitayama

ギャラリーについて


YUGEN Gallery FUKUOKA

運営元は、日本の現代アートを専門に扱うYUGEN Gallery。
東京・南青山と福岡・天神を拠点に、「幽玄」という日本的美意識を軸に、気鋭のアーティストを国内外へ紹介している。

言葉は、無力にもなれる。
そして同時に、刃にも、祈りにも、旗印にもなれる。

北山雅和の《TYPOGRAFFITI》は、その事実を、静かに、しかし確実に突きつけてくる。
この冬、福岡で「言葉のかたち」に出会ってほしい。

PR TIMES:

引用元:【YUGEN Gallery FUKUOKA】「忘れてはならない」言葉たち。北山雅和 個展「TYPOGRAFFiTi 4-5」<12月13日(土)より、前後期に分けて開催。>

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