大斎原の天と地で輝く星が美しい 夏のはじまり告げる神秘的絶景
「水田に映る星も美しい」
そんな呟きと共に投稿された夜の田園風景が、X上で注目されている。
投稿者は、関西在住で四季を中心に星空や花火などを趣味で撮影しているXユーザー・とうや(@To_ya0416)さん。写真家・稲田大樹さんが主宰する、京都に特化した撮影コミュニティ「京都写真よきかな」の運営者の1人でもある。
そんなとうやさんが2025年5月18日に投稿したのは、満天の星空の下にそびえ立つ大きな鳥居と、そのまた下に広がる水田を捉えた1枚。
夜空に瞬く星たちや大鳥居を、水が張られて鏡のようになった田んぼが反射。まるで世界が星空で挟まれたかのようで、美しい光景だ。
この素敵な写真、一体どこで撮影したの? Jタウンネット記者は19日、とうやさんに話を聞いた。
訪れるたびに違う感動がある
とうやさんが注目の写真を撮影したのは2019年4月28日の午前1時頃のこと。場所は、和歌山県田辺市にある熊野本宮大社の旧社地・大斎原(おおゆのはら)だ。
この場所は肉眼でも天の川を見ることができるスポットで、とうやさんは年に何度も訪れているという。
この日は、天の川が鳥居と重なり、かつ星空が田んぼの水面に反射する場所を探して撮影を行ったところ、「狙い通り水田に綺麗に景色や星が反射して感動しました」ととうやさんは振り返る。
「春は桜と天の川、初夏は水田とリフレクション、夏は育った稲と流星群など星との組み合わせだけでも何度も楽しめます。毎回違った美しさがあるので毎回感動します」(とうやさん)
鏡のような水田の撮影にあたっては、星をキレイにリフレクションさせることにこだわったというとうやさん。
風で水面が多少揺れてしまったものの、予想以上に星が映ってくれたとのことだ。
「あとは、撮影に夢中になって騒いだり、畦道に入ったりはしないように注意しています。住宅地が近いため、懐中電灯を建物に向けたり、騒いだりするのは迷惑になります。 また、ここまで綺麗な景色なのは田んぼの所有者の方が手入れをしてくださっているからなので、撮影させていただいてる側としては地元の方のお邪魔にならないようにしています。 もし、この写真を見て一度撮影に行きたいと思われた方はその辺りご配慮いただけますと幸いです」(とうやさん)
とうやさんがカメラに収めた神秘的な星景にX上ではこんな声が寄せられている。
「水田にも夜空のように。星がキラキラ」 「とても癒されました」 「水田は天の光宿す地球の鏡」