東武×有楽町線の相互直通運転&スカイツリータウン周辺の再開発で 東京随一の国際観光拠点をめざす
東武鉄道が「2024年度 決算説明資料」を公開。2030年代なかばの東京メトロ有楽町線延伸計画に合わせて、東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線の相互直通運転や、東京スカイツリータウン周辺の再開発を実施する方針を明らかにしました。
有楽町線との相互直通運転で、東武鉄道沿線がより便利に!
東京メトロ有楽町線の延伸区間(豊洲駅~住吉駅間)・半蔵門線(住吉駅~押上駅間)とともに、東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線まで直通運転を拡大することで、豊洲市場などがある臨海副都心から、東京スカイツリーのある押上を経て、東武鉄道の各駅へ直通でアクセスできるようになります。
所要時間が短縮し、乗換回数も減少
延伸と直通運転が実現すれば、豊洲駅~春日部駅の所要時間が約61分から約53分となり、約8分短縮に。草加駅~東陽町駅が約40分から約29分となり約11分短縮、豊洲駅~押上駅が約22分から約14分となり約8分短縮で、いずれも乗り換え回数2回から0に。混雑緩和も見込まれています。
【参考】有楽町線延伸区間、半蔵門線経由で東武線と相互直通運転へ 東京メトロ・東武が基本合意
https://tetsudo-ch.com/12999970.html
東京スカイツリータウンエリアを東京随一の観光拠点へ
鉄道事業と合わせて街づくりにも注力し、東京スカイツリータウンエリアの再開発も進めています。2020年6月には、東京スカイツリータウンエリアと浅草をつなぐ「東京ミズマチ」や「すみだリバーウォーク」をオープン。2025年4月1日からは東武鉄道を代表企業とする共同事業体「すみだパークマネジメントグループ」が隅田公園の指定管理者となりました。
高架下スペースの活用やソラマチ増床を検討
今後は、とうきょうスカイツリー駅周辺の高架化によって生まれた高架下スペースを活用した開発や、東京ソラマチの増床を検討しているとのこと。2030年度以降順次開業予定です。また、向島一丁目エリア・押上一丁目エリアで、ラグジュアリーホテルや住宅開発なども推進。2030年代の竣工を目指し、東京イーストエリア全体の魅力向上に努めるとしています。
有楽町線との相互直通運転や再開発により、10年後には東京スカイツリータウンエリアがよりアクセスしやすく、観光地としても魅力的になりそうですね。
(鉄道ニュースや、旅行や観光に役立つ情報をお届け!鉄道チャンネル)