伊勢山皇大神宮で例祭 約200人参列、横浜のさらなる発展祈念
横浜の総鎮守である伊勢山皇大神宮=西区宮崎町=で5月15日、例祭が行われた。この例祭は1870(明治3)年の創建時に行った祭典にちなむ神事で、創建翌年から毎年行われている。港都横浜が更なる発展を遂げることを祈念する神事で、かつては、横浜市の祝日として、官公庁を始め学校も休みとなった。当初の祭礼費は、外務省予算のおよそ半年分(当時)にあたる5万両とも言われている。
例祭当日は崇敬会や神社関係者ら約200人が参列。雅楽の音色が響く中、厳かに祭儀が執り行われた。奉納品を神前に供えた後、崇敬会会長の藤木幸二さんが初穂を納め、阿久津裕司宮司が祝詞を読みあげた。
さらに2人の巫女が、同神宮創建150年の奉祝として創作された神楽「伊勢山の舞」を奉奏した。水色と桃色の舞装束は、伊勢山の桜と横浜の海を表したもの。舞の手振りは横浜港に出入りする船舶をモチーフに横浜の繁栄と活力を表現しているという。その後、参列者により玉串が捧げられた。