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隼人高校生徒有志 セブ島の子どもに文具を ネットで寄付募る

タウンニュース

チラシを持つ永野さん(左)と高橋さん

横浜隼人高等学校(瀬谷区/朝木秀樹校長)の生徒有志らが、フィリピン・セブ島の子どもたちに勉強道具としてボールペンやクレヨンを渡すための資金を、クラウドファンディングで7月末まで募っている。昨年のセブ島への留学で教育環境が十分に整備されていない実態を目の当たりにしたことがきっかけだ。

「持って行った文房具に、現地の子どもたちが群がってきたのが忘れられなかった/3年・永野梨緒さん」。「教育が行き届いていないと実感した。何もできないのが悔しかった/3年・高橋茜さん」――。

セブ島の子どもたちに学びの機会を届け、”留学を思い出で終わらせたくない”という思いが、国境を越えたプロジェクトを立ち上げる原動力だった。

教育の支援したい

同校の国際語科では海外への留学プランを用意しており、昨年10月にはセブ島へ1カ月ほどの留学を初実施。22人の生徒が参加し、現地の語学学校での勉強に加えて、マングローブ植林の体験や現地のスラム街に住んでいる子ども達との交流、清掃活動にも励んだ。

活動を通して生徒たちは、水不足や衛生環境の悪さのほか、教師や文房具不足、台風被害によって崩壊した教室がそのままなど教育環境が整っていないことを実感した。高橋さんは「学校に行くのがめんどくさいと思ったこともあったが、世界には小学校すら行けない人もいることを知った」と振り返る。

帰国後生徒たちは、自分たちに何ができるかを議論。服などの物資援助も挙がったが「高校生として教育に関する支援がしたい」と文房具を届けようと決定。購入する資金調達として、同校の部活でも取り入れているというクラウドファンディングを4月から開始した。

周知に奔走

プロジェクトには、永野さんと高橋さんを中心に8人が参加し「どれくらいの人数に文房具を渡すか」や「どれくらいの額を集めるか」などを検討した。加えて、SNSでの周知や、学校での保護者会や地域のイベントに参加し、チラシ配りなどに奔走している。

永野さんは「世界での問題に目を向ける姿勢が大事だと実感した。その上で、日本でできることは何かを考えるきっかけにもなった」と語った。

現在の目標金額は50万円。海洋プラスチック製のボールペン2000本と野菜から作られたクレヨン100セットを購入し、生徒たちが作るというノートも合わせ、今年10月のセブ島留学の参加者が届ける。返礼品は、現地で文房具を届ける動画、現地の子供たちからのメッセージなどだ。

現地の子どもと交流した=写真提供・NPO法人 ゴーシェア

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