四日市港でテロ対策訓練 関係機関が連携など確認
行政機関や企業など27機関で構成する四日市港保安委員会は11月12日、四日市港の保安向上や入出管理の強化などを目的に四日市市千歳町の四日市港第3ふ頭などで、「四日市港テロ対策合同訓練」を行った。訓練には同委員会の各機関、企業が参加し、未然防止やテロが発生したときの対応を確認した。
訓練は「四日市港でテロが計画されている」という情報伝達をする訓練が11月7日に実施済で、港では不審者と不審物への実動訓練が実施された。想定されたのは四日市港管理組合の警備員が刃物を持った不審な人物を発見し、関係機関に通報するという状況。不審者が警備員を刃物で脅し、防護柵内に侵入したところ、駆け付けた警察官によって取り押さえられ連行されるという流れで、訓練は行われた。
不審物への対応では、税関が爆発物探知車「TDS車」で検査し、爆発成分が探知されたため、機動隊が立ち入り規制区域を設置。専用の車両などで、処理や回収、搬送するまでの動きも確認された。また、海上での不審者捕捉訓練や火災救助訓練もあり、連携などが確認された。
【海上での訓練】
四日市港テロ対策合同訓練は2005年に第1回が開催され今回で22回目だという。