【札幌】チームラボ《教会跡に増殖する無量の生命》公開!現実とリンクするアート
デジタルテクノロジーを使ったアートの枠組みを超える没入型の作品を打ち出し、国内外から注目を集めるアートコレクティブ、チームラボ。北海道・札幌にて、新たな常設展示がオープンしました。
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会場となるのは、宮の森にある美術館「J Art Foundation」です。北海道で初めての現代美術館「札幌宮の森美術館」が改修のため約7年の休館を経て、名称もリニューアル。2025年5月2日(金)に一部がオープンとなり、チームラボの作品《教会跡に増殖する無量の⽣命 - A Whole Year per Year》も公開が始まりました。
チケットは日時指定予約制で、ウェブサイトのみで予約を受け付けています。
見どころ①人が触れると変化するアート
ダイナミックに花びらが舞う様子が印象的な《教会跡に増殖する無量の生命》は、花々の誕生と死、増殖と死滅がモチーフになっています。「人々が花にふれると、花は倒れて死ぬ」とのこと。
人の行動が作品に波及するのは、チームラボの作品におけるひとつの特徴です。私たちのいる世界と作品世界をつながっており、分断する境界はありません。
従来の「アート鑑賞」では、人と作品は別々に存在しています。鑑賞者の行動に影響を受けて様子が変わる作品は、ほとんど無かったように思います。
本作だけでなく他の作品にも言えますが、「人が作品に触れて、作品が反応してくれる」こと自体に、チームラボのならではの表現だなあ、と感じます。ぜひ会場で花々に触れて、作品とのつながりを体験してみてくださいね。
見どころ②現実の季節とリンクする花々
《教会跡に増殖する無量の生命》に現れる花々は、現実の時間とリンクし、季節とともに移り変わっていきます。
月ごとに花の種類が変わり、違う花が空間を彩るとのこと。常設展示といえど作品は移ろい、訪れるたびに新鮮な体験ができそうです。
面白いのは、作品世界にも私たちと同じ時間が流れているところ。その意味でも、私たちの世界と作品世界はつながっているように思います。
作品から遠く離れているときでも、ふとした瞬間に「今、あの場所ではどんな花が咲いているんだろう」と想像してしまう…。そんなアート体験って、今まで無かったのではないでしょうか?
見どころ③教会跡のユニークな展示空間
もともと教会として使われていた建物をリノベーションした、J Art Foundation。現在も教会の外観が残されていることから、本作は《教会跡に増殖する無量の生命》というタイトルになったそうです。
花々の一生が表された作品が教会跡で展示されることにも、意味を見出したくなってしまいます。
今回の展示は、チームラボにとって北海道で初めてとなる、美術館での常設展示。J Art Foundationの中庭では、奈良美智さんや名和晃平さんなどの作品も公開されています。現代アートに浸る1日を過ごしに、足を運んでみてはいかがでしょうか。
展示情報
教会跡に増殖する無量の⽣命 - A Whole Year per Year
会場:J Art Foundation(札幌市中央区宮の森2条11-2-1)
会期:2025年5⽉2⽇(⾦)〜常設
開館時間:13:00 - 20:00 ※最終⼊館は 18:00
休館⽇:⽔曜⽇、⽊曜⽇(祝⽇の場合は開館)
公式ウェブサイト:J Art Foundation
入場は⽇時指定予約制
チケットはウェブサイトのみで販売(ミュージアム窓口での販売なし)
チケット購⼊ページ