姫路の人気店が明石へ。光あふれる空間で味わう本格石窯ピッツァ『アルベロ』 明石市
JR明石駅から徒歩約10分。大きな窓と黄色い石窯が目印の『オステリア ピッツェリア アルベロ(Osteria Pizzeria Albero)』(明石市)は、もともと姫路で9年間営業していた人気店で、2022年に明石へ移転オープンしました。太陽の光が優しく差し込む店内でいただく、本格的なナポリピッツァの魅力を紹介します。
店名の『オステリア ピッツェリア アルベロ』には、店主・田村さんの想いが込められています。「オステリア」はイタリア語で“食堂”、「ピッツェリア」は“ピッツァ専門店”を意味し、「気軽に立ち寄れるカジュアルなピッツァ食堂でありたい」という願いが込められています。
そして「アルベロ」は“木”を意味する言葉。店主ご自身とお子さんの名前にも「木」に関する漢字が入っていることから、家族への愛着を込めて名付けたのだそう。
姫路時代は商店街の中にお店を構えていましたが、明石への移転でこだわったのは「太陽の光が入るお店であること」。その言葉通り、店内は大きな窓から自然光がたっぷりと差し込み、明るく開放的な雰囲気です。木の温もりを感じるインテリアと相まって、ゆったりと心地よい時間を過ごせます。
店の中心でひときわ目を引くのが、お店のシンボルでもある鮮やかな黄色の石窯です。姫路時代から同じデザインで、イタリアのメーカーに特注したもの。
「保温性が高いんですよ」と店主が語るように、窯の中の熱が安定することで、ピッツァの表面は香ばしく、中はもっちりとした絶妙な焼き上がりを実現します。長年の経験で培った感覚を頼りに、自慢の窯で次々とピッツァを焼き上げていきます。
数あるメニューの中でも、まず味わってほしいのが一番人気の「日向牧場マルゲリータ」。シンプルだからこそ、素材の良さが際立つ一品です。「個人的にも好き」と店主が語るこのピッツァは、日向牧場のフレッシュなモッツァレラチーズ、トマトソース、オリーブオイルが三位一体となり、口の中でジューシーな旨みが広がります。もっちり感と香ばしさを追求した生地は、驚くほど軽やかな食感で、思わず一枚を完食してしまう美味しさです。
ピッツァと一緒に楽しみたいのが、彩り豊かな「前菜盛り合わせ」です。しっとりとした食感と程よい塩気がたまらないイタリア産生ハム「モルタデラ」のサラダや白いんげん豆とツナのサラダ、鶏むね肉のマスタードクリーム、ピッツァと同じ日向牧場のモッツァレラチーズを使ったカプレーゼ、そしてイタリア風オムレツと、どれもワインとの相性は抜群です。
姫路での9年間、お店はミシュランガイドのビブグルマンに掲載されるなど、確かな人気を誇っていました。それでも移転を決意したのは、コロナ禍で営業について考える時間が増えたことがきっかけだったと田村さんは話します。その人気は今も健在で、姫路からわざわざ足を運んでくれる常連さんも少なくありません。中には、来店するたびに翌月分の予約をして帰るという熱烈なファンもいるのだとか。長く通うお客さんとの温かい関係性が、このお店の魅力を物語っています。
姫路での確かな実績を礎に、明石という新たな場所で歩みを続ける『アルベロ』。ゆったりとした時間が流れる心地よい空間で、こだわりの石窯が焼き上げる絶品ピッツァを味わってみてはいかがでしょうか。
場所
『オステリア ピッツェリア アルベロ(Osteria Pizzeria Albero)』
(明石市樽屋町3-1)
営業時間
ランチ 11:30〜15:00(L.O.14:00)
ディナー 17:30〜22:00(L.O.20:30)
定休日
月曜日
月に1回、不定休有り
駐車場
無し